2020年を代表する1台! 日本カー・オブ・ザ・イヤーってどうやって決まるの!?

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今年の1台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(COTY)が2020年も開催される。1980年から続くクルマの賞典は、果たしてどのようなプロセスを経て決まるのだろうか。知っているようで知らないCOTYについて調べてみた。

今年の10台はどんなモデル!? 10ベストカーを写真で見てみる[画像18枚]

▲TOP写真は2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞の模様(2019年12月6日)▲

日本カー・オブ・ザ・イヤーってそもそもどんな賞!?

2020年11月4日、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021」ノミネート車の中から、上位10台が選出された。今後11月25日から27日の間に10台の中から最終選考投票が行われ、イヤーカーなどが決定する流れとなる。本賞の発表は12月7日だ。

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は、日本を代表するクルマの賞典。その歴史は古く創設は1980(昭和55)年で、2020年は記念すべき40周年となる。COTYは「特定の個人、企業、機関等の為のものではなく、クルマに関心を有するすべての人たちのものである」(日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイトより)を基本精神とし、その年を象徴する優秀な1台が選出される。

それでは、賞が決まっていく流れについて紹介していこう。

ノミネート車はどうやって決まるの!?

まずは、日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021のノミネート車から。

今年は全45モデルが対象となった。日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式サイトには、選考に関する規則などが掲載されている。これによると対象車は「前年の11月1日から当年の10月31日までに日本国内で発表または発売された全ての乗用車」となる。

これには以下の条件が加わる。

1-1.継続的に生産・販売され、一般消費者が特別な手段を用いずとも購入出来ること。

1-2.選考委員にそのクルマを充分に理解する機会が与えられており、事前にテストドライブ、資料提供等が可能であること。

1-3.当年の12月下旬までに一般消費者が日本国内で購入出来ること。

つまり、日本国内で一般向けに売られている市販モデルであれば、全てノミネートの対象となるという訳だ。この他にいくつかの制約条件を満たすクルマが、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会により決定される。

そもそも日本カー・オブ・ザ・イヤーとは

では、そもそも日本カー・オブ・ザ・イヤーとはどういった組織で、どのような人たちによって賞典が決まるのだろう。

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は現在、一般社団法人 日本カー・オブ・ザ・イヤーが構成する日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会により運営されている。実行委員会は、自動車雑誌、一般雑誌・紙、放送、Web媒体などの媒体で構成された組織。2020年度は37媒体が参加し、MOTAもその一員として運営に当たっている。

いっぽう、賞を選出する選考委員は、実行委員により選出された60人を上限とするメンバー。ジャーナリスト、ライターやレーシングドライバーをはじめ、音楽プロデューサーやゲームプロデューサー、フリーアナウンサーなど多彩な有識者が揃う。2020年度のCOTYも60名が参加している。

日本カー・オブ・ザ・イヤー選考の流れは

このようにCOTY実行委員と選考委員から構成されるメンバーによって運営される日本カー・オブ・ザ・イヤー。賞典の先行の流れについてもおさらいしてみよう。

まずノミネート車の中から、最終選考に値すると判断した10台を60名の選考委員が投票。上位10台がCOTY最終選考の候補車10ベストカーとなる。これが第一次(ノミネート)選考。

そして第二次(最終)選考は、各選考委員が25点の持ち点を10ベストカーのうち5台に配点。その中でも最高評価の1台には10点を与え投票する。こうして決まるのが日本カー・オブ・ザ・イヤー本賞だ。

2020年の10ベストカーは何!?

11月4日に発表された10ベストカーは以下の通り(順不同)。

・スバル レヴォーグ

・トヨタ ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス

・日産 キックス

・ホンダ フィット

・マツダ MX-30

・アウディ e-tron Sportback

・BMW 2シリーズグランクーペ

・BMW ALPINA B3

・ランドローバー ディフェンダー

・プジョー 208/e-208

この中から2020年を代表する1台が決まる。さらに「日本カー・オブ・ザ・イヤー」が日本メーカー車だった場合、海外メーカー車でもっとも多く得票したクルマに「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられる。

このほか4つの部門賞、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」(秀でた内外装デザインを持つクルマ)、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」(革新的な環境・安全その他技術を備えたクルマ)、「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」(感動的なドライブフィールを味わえるクルマ)、「K CAR オブ・ザ・イヤー」(総合的に優れた軽自動車)が設けられ、こちらは第一次選考のノミネート45台全車の中から選考委員の投票によって決められる。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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