地図が世界を変える! ゼンリンが考える超すごい未来って?【未来モビリティ総研】(1/2)
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
“自動運転”の社会、つまりドライバーが不要になる時代が、そう遠くない近未来に実現する。これまでカーナビのマップデータなどを作っていた地図メーカーは、この先どのようなビジネスを展開していくのか。地図国内最大手ゼンリンに今後について聞いたところ、そこには想像を遥かに超える壮大なビジョンがあった。
地図メーカーってこれからどうなるの?
MaaSなどのこれからの社会に疎い筆者からすると、正直なところ地図会社の未来は想像もつかなかった。そこで大変失礼ながら、プロパイロット2.0の開発秘話を話してくれたゼンリン事業統括本部 MaaS事業推進担当 高良氏(以下、高良氏)に“ゼンリンの未来”を直撃したところ、MaaS社会の実現に一役、いや二役以上を担うほどの超重要な任務を果たすという。
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地図はノウハウの宝庫! MaaS社会実現には絶対に必要な財産だ
「ゼンリンが取り組んでいるのは移動の可視化だ」と高良氏は話す。ここでMaaSを簡単に説明すると、“目的地までいかに早く到着できるか”を実現してくれるモノ。「今でも電車乗り換えアプリで超スムースだよ」と思ったそこのあなた! 正直言って甘い。
というのも今後実現するMaaS社会では、電車のみならず、バスやタクシーなど全ての公共交通機関が“つながる”のだ。
例えば、リアルタイムの渋滞情報を生かし、乗っていたクルマを置いて、そこから電車に乗り換える。あるいは、人身事故などで電車が止まった場合の振替輸送を他の鉄道のみならず、タクシーやバスなどを用いて、1番早いコースを案内してくれる、そんな世界だ。
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一見すると地図メーカーのゼンリンとは全く関係ないようにも思えるが、実は大あり。“移動の見える化”を可能にするには、各事業社間が利用者の移動経路などのデータや電車・バスのダイヤなど、全ての情報を他の事業社へオープンにする必要がある。
そこでゼンリンは、これまで培った自社のノウハウと地図データに全ての情報を反映し、“移動の見える化”を実現させるのだ。要するにゼンリン地図がなくてはMaasS社会の実現は、不可能というワケだ。
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