コロナウィルスの猛威は2020シーズンのF1やWRCにも大影響!? モーターショーも開催できず?

画像ギャラリーはこちら

世界中で猛威を振るい、いまだ拡大を続ける新型コロナウイルス感染症・COVID-19(以下コロナウイルス)。各国で移動の制限が行われるなど、今や経済活動への影響も懸念されている。その余波が、自動車業界にも。F1やWRCといったモータースポーツ、そして国際モーターショーはどうなる!? 自動車評論家の国沢 光宏氏が解説する。

>>2020年3月上旬に開催された日産 ルークスの発表会もウェブ中継に! その様子はコチラ

目次[開く][閉じる]
  1. F1もモーターショーも軒並み中止! これからどーなる?
  2. F1の中止理由は関係者に感染者が出たから! 無観客開催もムリと判断
  3. WRCも当面実施不可
  4. 日本開催のスーパーGTなどは観客を絞って開催か?
  5. モーターショーそのものの存在がなくなる? 存在意義を考えるちゃんすという見方も

F1もモーターショーも軒並み中止! これからどーなる?

2020年3月13日から始まる予定だったフォーミュラ1(F1世界選手権)開幕戦のオーストラリアGPは、金曜日のフリー走行1時間前に開催休止を発表した。すでに12日木曜日の夜から競技が始まっていたWRC(FIA世界ラリー選手権)メキシコ戦も15日の最終日の競技キャンセルを発表し、14日土曜日で終了している。はたまた3月5日から始まる予定だった、国際モーターショーのスイス・ジュネーヴショーも4日前に中止を決定。

と、新型コロナウイルスによるイベントの中止判断が続々、そして大きな規模で急激に拡大している。「年内一杯大きなイベントは開催出来ない」という声も出ているほど。果たしてどうだろうか?

F1の中止理由は関係者に感染者が出たから! 無観客開催もムリと判断

まず開幕出来なかったF1から考察してみたい。オーストラリアGPを開催出来なかった決定的な理由は「感染している関係者が出た」というもの。

観客の問題ではないため、お客さんを入れない開催も出来なかった、ということになる。次戦バーレーンは無観客レースを予定していたけれど、オーストラリアGPの中止理由からすれば2戦目バーレーンと3戦目ベトナムの中止決定は(発表によれば延期)当然だと思う。そして4戦目の中国にいたっては、早々と延期決定を発表している。

今後の課題は再感染者の防止! 今後もしばらくは厳しいか?

その後どうか? 今のところオランダ、スペイン、モナコのヨーロッパ3連戦も開催出来ないようだ。実際、スペインを見るとF1どころじゃない。今のところ8戦目のアゼルバイジャンと9戦目カナダについていえば黄色信号ながら赤信号になっていないものの、6月に新型コロナ問題が落ち着いているかとなれば相当厳しい。

7月から8月に掛けて行われる10戦目のフランスから15戦目のイタリアもヨーロッパラウンド。もしかすると新型コロナ感染者は減少に向かっているかもしれないが、そうなると今の中国みたいに、再感染を防止したいという気持ちになる。生活や経済に支障を来すほど努力して新型コロナ対応したのに、海外から持ち込まれたら元の木阿弥。

破産企業続出の危機も起こりうる……

といったことを総合して考えると、2020年のF1開幕戦は9月18日の16戦シンガポールGPになるかもしれない。

こうなるとF1シーズンも終盤戦。悲喜こもごもだと思う。走らなくてもギャランティされる契約のドライバーであれば余裕。ホンダやメルセデスなど2020年度予算を取っている企業は予算余る。F1開催をビジネスにしていれば破綻の危機だ。

WRCも当面実施不可

WRCも3戦目のアルゼンチン、4戦目ポルトガル、5戦目イタリアの開催は無理。7月16日から始まる6戦目ケニアだって、新型コロナがこれから蔓延すると予想されているため厳しい。ラリーが日本の相撲みたいな国技になっている8月のフィンランドまで開催出来ないと思う(11月のWRC日本は収束している?)。

今シーズンから採用されるヤリスWRCのべースとなるGRヤリスの詳細はコチラを確認▼

日本開催のスーパーGTなどは観客を絞って開催か?

日本のモータースポーツはスーパーGT&スーパーフォミュラが観客を絞ったレースを考えているようだ。ただ入場者数少ないレースをしても、サーキットは利益を上げられない。関係者の多くが収益について痛み分けになるかもしれない。潤沢な予算を持っているチームや企業からすれば問題ないだろうけれど、収入減に直面する関係者が多いと考える。

モーターショーそのものの存在がなくなる? 存在意義を考えるちゃんすという見方も

国際モーターショーはどうか? 延期になったニューヨークショーについていえば、事実上の中止になるだろう。デトロイト、パリサロンも延期という名目の中止。11月のLAモーターショーが開催出来るかどうか、ということになる。先進国に於けるモーターショーは観客数の減少に悩んでおり「開催の意義」から見直しになるかもしれない。

イベントの延期や中止、とりあえず最短で想定してみたけれど、基本的にはワクチンや治療薬が登場するまで続くと考えていい。医療関係者によるとワクチンなど安全性確認のため早くて年内一杯掛かるという。となれば年内は厳しいと考えるべきかもしれません。

逆にワクチンや治療薬の登場で、イベントは全て復活することだろう。

ちなみに新型モデルが登場するニュースが流れる中、最強のゴルフが登場! 気になる詳細はコチラ▼

[筆者:国沢 光宏]

最後まで読んで頂いた方には超豪華な旅館宿泊のチャンス!

2019年12月17日からMOTAにてリリースされた「ドライブ/宿」企画。

今回は、MOTA厳選宿公開記念として、1組2名さまに抽選で当たる宿泊券プレゼントキャンペーンを実施します。

応募条件は、以下のページからMOTAのメールマガジンに会員登録し、当キャンペーンに応募するだけ。

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この機会に是非ご応募ください! 中には1泊10万円以上の宿も…!?

どんな宿があるかは、ページ上部右端の「ドライブ/宿」ページで見れるので要チェック!

豪華宿泊券プレゼントキャンペーンのご応募はコチラ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる