“パッシングでの意思疎通” 出来ていますか? 3割の人が「よくわかっていない」【みんなの声】

パッシングでの意思疎通は上手くできていますか?

クルマを運転していると、対向車からパッシングを受けてびっくりした経験はありませんか。あるいは右折しようと待ってしていると、対向車からパッシングに「え、行っていいの?ダメなの?」とかえって戸惑ったこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は「対向車からのパッシング、意味を正しく理解してる?」という質問で、MOTAのTwitterフォロワーの皆さんにアンケートを実施しました。

■パッシングの度にパカパカ リトラクタブル・ヘッドライトを装備する懐かしのクルマたちを画像で見る

Q. 対向車からのパッシング、意味を正しく理解していますか?

■理解している:74%

■よくわかっていない:26%

(投票数:239票)

それでは皆さんの意見を見てみましょう。

皆さんの声

■レース等を見ていると、周回遅れの車に対してパッシングをしているのをよく見かける。そのイメージもありパッシングは「遅いからどけ!」という意味として理解している。

■正確に理解しているつもり。対向車からパッシングを受けたとき、自分がハイビームのまま走っていなければ、この先で一斉取り締まりなどやっていることを教えてくれているなど、状況によってパッシングの意味は異なってくる。

■1980年代、父親運転の助手席に乗っていた頃は「この先で取り締まりやってるよ」のパッシングがあった。“お互いさま精神”が失われた現代では、このようなやり取りは無くなったように感じる。

■場面によっては様々な意味があるので、全ては把握しきれていないかもしれない。ハイビームのまま走ってくる対向車や無灯火車両への注意や他のクルマに道を譲る時に使う。

■「行っていいよ」「来るな」「ヘッドライトが眩しい」昼間なのに「ヘッドライトついてるよ」(デイライトなのに勘違いされることあり)「ネズミ取りやってるよ」くらい。

■対向車に対して「先に行ってもいいよ」の意味で使う。基本的に相手はパッシングに気がつくと、手を上げたり頭を下げたりして先に通過してくれるため、意思疎通に便利だと思う。

しかし一度だけ昼間に対向車のトラックからパッシングをされたのが、自分は灯火していたわけでもなく、ネズミ捕りもなかったので理由がわからなかった。

■一旦停止してから「行って良いよ」という意味で、一瞬だけパッシングをする。それ以外は理解の相違があり、危ない思いをした事もあるため使用を控えている。

■読んで字の如く「抜くぞ」の意味で使っている。

調査を終えて

調査の結果、パッシングの意味を理解している人は多いようですが、一方で3割近くの人は良くわかっていないということがわかりました。

全部知ってる? パッシングには意味が沢山ある

意見にもありましたが、パッシングには様々な意味を持っています。そもそもどういうときにパッシングを利用するのかを知っておくことで、意思疎通が上手くいく可能性は高くなります。

パッシングとはハイビームを点滅させた合図のことです。

語源は、前を走っている車に対して「先に行きたいので道を譲ってほしい」という“Passing”から来ています。高速道路の追い越し車線を走っている時に、後続車からライトをチカチカと照らされ「どいてくれ」というアピールをされたことがある人もいるのではないでしょうか。

本題に戻りますと・・・対向車とのやり取りで使用されることが多いパッシングですが、さまざまな意味があります。

1.「道を譲る」という意思を伝えるとき

2.「自分が先に行く」という意思を伝えるとき

3.「感謝」を伝えるため

4.ハイビームが眩しいことを伝えるため

5.対向車に異変を知らせるとき(この先で事故があるとか、取り締まりがあるなど)

6.夜間のヘッドライトつけ忘れや、昼間のヘッドライト消し忘れなどを伝えるとき。

少しレアケースですが「強引な割込み等に対して抗議をするため」「緊急事態」などでもパッシングを使うことがあるようです。

ほぼ同じ状況でも、意味が異なる?

状況によってパッシングの意味が異なってくるため、判断が難しいことがあります。

状況:片側1車線の交差点で、信号が青となり、こちらが右折で対向車が直進をするとき。

Q.相手が完全停止している時、相手からパッシングをされたとき。

→「先に行って良い」という意思表示の可能性が高い。

Q.相手がすでに動き始めていて、こちらも動こうとしたとき。

→「こちらが先にいく」という意思表示の可能性が高い。

困ったら慌てずに様子を見る

対向車にパッシングをした際「こちらが先に行く」という意思表示のみの地方もあるようです。そのため状況を読み取るだけではパッシングの意味を読み取れないこともあります。

相手にパッシングをされ「譲ってもらった」と思いに動いたところ、相手も動いてしまったという場合が一番危険です。判断に迷ったときは、慌てずに様子を見ることが大切です。一度パッシングをされてから、こちらが動かなかったとして、再度パッシングをされたとき、それは譲ってくれているということが分かります。

パッシングは便利ですが、状況を読み取る力や経験が必要となるツールでもあります。相手がどのような意味でパッシングをしているのか分からない場合は、慌てず確実な選択肢を取るように心がけましょう。

[筆者:MOTA編集部]

【毎週火曜日・土曜日は、クルマにまつわる質問を調査する連載「みんなの声」をお届け! 次回もお楽しみに】

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