初心者は細道を攻略できるか!? 梅雨の鎌倉ドライブに挑戦【ペーパードライバー女子、11年ぶりの挑戦 vol.10】

梅雨といえば紫陽花、紫陽花といえば鎌倉!

11年間まともに運転せず、実力の伴わないゴールド免許を手にしているおおしまです。

今年の目標は脱ペーパードライバー! そのため優しくて命知らずな友人達に協力してもらい、日夜運転の練習と称していろんな場所へと出向いています。

さて季節はまだまだ梅雨です! 憂鬱です! 濡れたくないです!

そんな日々が続いていますが、濡れる天気の日ほどドライブって楽チンでいいですよね。そして梅雨といえば紫陽花! そして”生しらす”! そんな単純な発想と食い気から、今回は東京発・鎌倉ドライブを決行!

100%雨模様の中、今回はどんなドタバタ運転になるのでしょう。

>>こんな狭い道、自信ある!? 鎌倉の細道を画像で見る(15枚)

初めてのプチ1人運転! 心臓バクバクで死にそうに

誰にも聞けない心細さ

今回のドライブの最大の難所は、実は最初の待ち合わせにあります。

なんと今回は、自宅近くのカーシェアリングでクルマを借り、待ち合わせ場所まで一人で運転するという流れになっているのです。

たった数十分の道ではありますが、同乗者がいない状態で都内を運転するのはこれまでの”ペーパードライバー脱出作戦”でも初めて。何かあったら聞く人がいないという状況は、それだけで不安が10倍くらい高まりMAX!

電動パーキングブレーキで早速つまずく

ドキドキを抱えながら、まずは本日の相棒、マツダのCX-5にエンジンをかけます。

「…あれ、これってサイドブレーキ上がってるんだっけ?」

エンジンをかけたと同時に「電動パーキングブレーキ」の存在を忘れ、あたふたするおおしま。「まあ動くからいっか」と割り切って、ぶつからないよう駐車場から慎重に脱出し、ノロノロと待ち合わせ場所へと向かいます。

ちなみに電動パーキングブレーキは以下4点の条件が満たされるとき、自動で解除されます。仮に解除し忘れても安心です(でも避けましょう)。

■エンジン回転中のとき

■運転席ドアが閉まっているとき

■運転席シートベルトを着用しているとき

■セレクトレバーがD、M、Rの位置のとき

 

ナビに従う? 従わない?

そんな知識を仕入れながらゆっくりナビに従い走らせていくと、なんと目の前に「進入禁止」のマークが!!

「これって進入禁止だよね」と思いながらも、ナビは直進を指している。

一体どっちなんだ…と戸惑うも、助手席に人がいないので誰にも確認できません。

万が一、何かあったら嫌だから…とナビの案内を無視して曲がり、別の道から待ち合わせ場所へと向かうのですが、これが出発から約2分後の出来事です。なんて前途多難な旅の始まりなのでしょう。

やっぱり恐ロシア! 首都高C2ドライブ!!

蘇る深夜の恐怖

午前9時台の混雑に揉まれ、遅刻しながらもなんとか待ち合わせ場所には到着!

本日同乗してくれる友人にテンパり顔をいじられながらも、そのまま運転し、首都高速C2へと乗っていきます。

ちなみに首都高といえば、前回の「深夜の首都高C1ドライブ」の悪夢が蘇ります。

アップダウンにクネクネ曲がった道…道路が違うといえど、同じ首都高。怖い。それに加え、今回は日中です。沢山の車が走る中きちんと運転できるのか不安がまたも高まりますが、言い訳してもクルマは止まりません。

困ったら運転交代だ! という保険を自分に言い聞かせ、アクセルを踏み込みます。

「合流時は最も事故が起きやすい」という誰かから聞いた知識を脳内で再生しながら、合流場所へと向かいます。遠目に見える本線の交通量は…多い

「クルマが途切れないんですけどー!!」

と思わず車内で叫んでしまいましたが、「まずウインカー出そうね」という冷静な同乗者の指示に従い、ウインカーを出してタイミングを見計らいます。

高速の合流は、まるで”大縄跳び”!?

「合流時にはアクセル踏まないと、入れてくれるクルマが迷っちゃうよ」という指示をパニックになりながら聞き「ここ? ここ? ここでいい?」とあたふた確認しつつ、勇気を出してアクセルを強めに踏み込みます。

加速とともになんとか合流は成功したものの、両手はじっとり汗が…。

自分のクルマは止められないし、クルマが途切れるタイミングがどこで来るかわからない。躊躇するとぶつかる。

ああ、これって大縄跳びの入り待ちと同じだね! それっぽい気付きを得ながら、本日2番目の難所をクリア。あとは道なりに運転していきます。

雨と疲労により、リタイア!!

「とりあえずトイレ休憩とっていい?」

ヘトヘトで運転しながら、隣でブルートゥースをいじる友達に声をかけます。

朝のドキドキ1人運転に始まり、テンパリ気味の首都高合流。そして外はパラパラと雨が振り続ける中、交通量の多いC2を走る…。

私の運転レベルでは、想定以上の事が起きていました。もう安心して、助手席でご飯を食べながら音楽聞きたい。その欲求が爆発し、PAでの休憩後、潔く本日の運転リタイア宣言をしたのでした。

紫陽花の穴場「葛原岡神社」へ

女性に人気! 縁結びにご利益アリ

”鎌倉×紫陽花”といえば「明月院」や「長谷寺」が有名ですが、今回は穴場中の穴場「葛原岡(くずはらおか)神社」をご紹介したいと思います。

北鎌倉から徒歩で20分。クルマでも山道を15分ほど登らないと到着しないこの神社は、近年縁結びにご利益があるとして女性人気が高まっています。

元々こちらの神社は、鎌倉幕府の頃、後醍醐天皇の忠臣として活躍した日野俊基(ひのとしもと)卿をお祀りする神社です。

日野俊基卿は、悪政を敷く鎌倉幕府の倒幕計画を企てる後醍醐天皇に仕え、二度の鎌倉幕府倒幕を企て、力を注ぎます。しかし二度目の倒幕計画がバレてしまい、この葛原岡の地で処刑されてしまったのです。

なんとも悲劇的なストーリーを持つ神社ですが、現在は「開運の神様」「学問の神様」として地元の方から信仰を集めているそうです。

また良縁は相殿としてご縁の神様、「大黒様」をお祀りしています。そのため、最近では良縁祈願の女性たちが後を絶たたないんですね。

出た! 古都鎌倉ならではの細道

「山道を15分」という前情報を頼りにナビ通り道を進んでいきますが、驚いたのはその幅の狭さです。

なんとCX-5がかろうじて進めるほどの道幅。ちなみにこれは裏道だったようで、表の道はまだ多少道路幅はあったようです。

とはいえ、表の道もすれ違うには譲り合わないと進めないほどの細い道なのは変わらない。「細い道をガンガン進む楽しさがある」なんて交代した運転手は楽しそうでしたが、初心者は難易度高めなので気をつけましょう。

紫陽花や菖蒲が見頃

そんな穴場だったからか、当日は紫陽花が最盛期なのに参拝客はまばら! 境内は紫陽花だけでなく山の中ということもあり、自然豊かで凛とした空気が立ち込めています。

また、これからのシーズンは境内の菖蒲や蓮が見頃ということで、まだまだ夏にかけても魅力が満載。

五円玉で恋愛運アップ!

ちなみにこちらの神社では、お守りなどを購入した人は”赤い糸が結ばれた五円玉”を頂くことができます。

何に使うかというと、境内にある「縁結びの石」に、男性は「女石」へ、女性は「男石」へ五円を結ぶと、恋愛運がアップするのだとか。

また忘れないで欲しいのがこちらの神社の参道にある、日野俊基卿のお墓です。この地で露となって消えた無念の俊基卿に手を合わせ、時代に思いを馳せていきましょう。

江ノ島で生しらす丼に舌鼓

クルマなら鎌倉・江ノ島エリアが一気に楽しめる

鎌倉市内の観光は細い道も多く、市内の名所をめぐるなら電車の方が便利です。そこで今回は江ノ島の方まで足を伸ばし、しらすを食べ、海を楽しむというミッションを計画していました。

これからの季節なら、海に立ち寄って夏を満喫するのもまた一興。クルマで訪れると、近隣エリアを一気に楽しめるのがいいですね。

首都高までは遠い道のり…!?

そんなこんなでヘタレ具合全開だった今回のドライブ。終わってみたら難易度の高い部分は友達に全て任せてしまったわけで、まだまだ場数を踏まないと一人前とは言えないレベルであることを痛感したのでした。

ちなみに後日、同乗してくれた友人と「またドライブ行きたいね」と話していたのですが「行こう! 行こう! でも首都高の運転は、今度は俺が運転しようかな」と、さり気なく拒否反応を示していたことを、私は忘れません。

それくらい運転がまだまだ不安定という事実を胸に刻み、運転技術向上に努めたいと思います。

今回のおすすめスポット

恋愛運アップに縁結び!「葛原岡神社」

■住所:神奈川県鎌倉市梶原5-9-1

>>葛原岡神社ホームページはコチラ

[筆者・撮影:おおしまりえ]

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おおしま りえ
筆者おおしま りえ

<恋愛ジャーナリスト・イラストレーター>10代より大手ゲーム制作会社や水商売、プロ雀士など多くの業種業界を渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。コミュニケーション術や心理学を学び、本人も気づかない本音を見抜く力を身につけ、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。 大学時代はジムカーナを楽しむクルマ女子でもある。現在潜入ルポやエッセイ執筆などを大手メディアにて執筆中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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