テスラ ファクトリーレポート/日下部保雄(3/3)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:網中泰雄
EVの量産自動車メーカーとなるテスラ
EVは内燃機関と異なり、部品点数が圧倒的に少ないので壊れるところはそれ程ないとは言うものの、やっぱり自動車である以上、サービスは必要となる。
テスラは巡回サービスでメンテナンスを行っているが、もしも路上で止まってしまった場合には、最寄のディーラーからの距離に応じて料金がかかる。ちなみに、費用が1マイル=1ドルと言うのは高いのか安いのか、何しろアメリカは広いから・・・。
また、バッテリー交換は12,000ドルと言うが、新品では30,000ドルはするそうで、i-MiEVの価格を見ても妥当なところだ。
テスラが標榜するユーザーターゲットは、
(1)環境コンシャスなユーザー
(2)アンチオイルのユーザー
(3)スポーツカー好きなユーザー
となっている。実際、オーナーはスポーツカー好きが多く、BMWやメルセデス、アウディなどの欧州車を多数持っているオーナーが多いとのことだ。
勿論、フェラーリなどの所有者もいるが、コンパクトでクイックなテスラはそれらの中でも使用頻度が高く、気に入られているようだ。
価格はベース車で109,000ドル、288psまでパワーアップしてタイヤをヨコハマのネオバからセミレーシングのA048にスワップしたロードスター・スポーツは、+19、500ドルとなる。
さて、気になるテスラの量産セダン「モデルS」は、フルEV+4ドアで後ろ向きのシートをつけて、5人+2人の7人乗りとしている。価格は5万ドル以下で、2011年から販売予定とのこと。政府補助の4億ドルで量産ラインを北米で設置し、テスラはいよいよ量産自動車メーカーとなる。
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