ロールスロイス独自の価値観を体感できる、今までにない発表会スタイルとは/「Rolls-Royce DAWN」(ロールスロイス ドーン) お披露目会レポート
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
優雅に日本茶をいただきながら、ロールスのニューモデルを愛でる贅沢
昨年のドイツ・フランクフルトモーターショーで世界初公開された英国・ロールスロイスのラグジュアリー4シーターオープン「DAWN(ドーン)」が日本で初披露された。
その発表会場は、なんと東京・西麻布の茶房。これまでにない一風変わった会場でお披露目された意図とは。
会場となったのはsouen 櫻井焙茶研究所(東京都港区西麻布)。会員制で知られる和食料理店「八雲茶寮」などで研鑽を積んだ櫻井 真也氏が独立し開設。既に10年余りが経つ。
客の嗜好に合わせ、日本各地の茶葉を調合したブレンド茶や焙じ茶を販売するほか、店内には茶房も併設し、お茶と和菓子、お酒などを楽しめるスペースとなっている。
ロールスロイス モーターカーズ 広報室のローズマリー・ミッチェル 広報マネージャーはそのいきさつについて「ロールスロイスにおいて新規の車種導入は極めて稀な事。ならば、通常とは違う形式での発表会を開きたかった」と語る。
また、ロールスロイスのブランドについて「エクスクルーシブかつパーソナルな体験」「伝統とモダンの両立」「サプライズ」「職人技」と4つの特徴を挙げる。
今回の仕掛けは、こうした特別な発表イベントを通じ、ロールス独自の価値観を体感してもらう一環だとした。
たった数組だけを集めて行われた新車発表会!?
通常、新型車の発表会は大きなホールを使用し、報道陣を一堂に集め行われるもの。
だが今回は特別でパーソナルな会だった。数組単位の限定で、2日間に渡り数回ずつ開催されている。
10人も入ると満席になる櫻井焙茶研究所の茶房カウンターを静かに囲み、目の前でお茶が点てられる。「ロールスロイス ドーン」をイメージしブレンドされた日本茶と茶菓子が供された。何もかもが特別な体験だ。
ちなみに「ドーン」(DAWN)とは”夜明け”を意味する。
そういえばロールスロイス車といえば、「ファントム」(亡霊)や「ゴースト」(幽霊)など、漆黒の闇をイメージする名前が多い中では、ちょっと異質にも思える。
ロールスロイス モーターカーズ アジア・パシフィック担当のポール・ハリス リージョナル・ディレクターはその由来について「誰もが皆知っているが、しかし手に触れることが出来ないことが重要だ」と説明し、共通のイメージで繋がっていることを強調する。
まるで英国のように・・・美味しいお茶をたしなみ、楽しく一日を始める体験
広報 ローズマリー・ミッチェル氏は「ロールスの故郷イギリスでは、夜明けにお茶を飲む時間を設け、楽しく一日を始める」と話す。
さて、櫻井焙茶研究所の櫻井所長がドーンをイメージしたブレンド茶は・・・
ハーブティーで用いられる「レモングラス」と、薫り高い赤い薔薇の花びら「ローズレッド」、そして静岡の伝統的な茶葉「やぶきた」を合わせてきた。
ひとくち飲めば、日本茶本来の甘みや苦味に、ハーブ茶特有の爽やかな香りが重なるという、実に不思議な体験が味わえた。
限られた空間で静かにお茶を飲んだ。たったそれだけなのに、なるほどロールスが持つ独自の価値観(の一端)を、チラッと覗けたような気がする、と言ったらちょっとおおげさだろうか。
「レイスのオープン版」というだけでは説明しきれないその魅力、その存在感
まるで夜明けのように、茶房のカーテンが一斉に開かれた。その向こうには新しい4シーターオープン「DAWN(ドーン)」が、静かに我々を出迎えてくれた。
ドーンの成り立ちを極めて簡単に説明するとすれば、「ゴースト」のファストバック・クーペ版「レイス」を、オープン仕様に仕立てたモデル、ということになる。
だがしかし、そうした説明だけでは語れないドーン特有の華やかさや躍動感がそこには感じられる。
ロールスのポール・ハリス氏もドーンについて「ロールスロイスで最もセクシーなクルマだ」と評する。
ロールスロイス ドーンの細かなスペックだ価格だと、くどくどと語るのは野暮なことだ。詳細は画像ギャラリーと、リンク先のニュース記事も併せて参照して欲しい。価格を訴求するタイトルからしてとっても下世話な点については、ひとつご容赦願いたい(笑)・・・
■ロールス・ロイスの新モデル「ドーン」日本での販売価格は“3740万円”![自動車ニュース]
実はもう昨年の時点で、初期導入分は完売していた!?
ロールスロイスは現在、東京、横浜、大阪のショールームで販売され、さらに名古屋の拠点も今春開設される。そしてポール・ハリス氏は、九州・福岡の拠点設置についても検討している最中であることを明かし、それだけ日本市場を重視していることを強調する。
ドーンはこのあと2016年第2四半期頃の日本導入を予定しているが、既に初年度分の車両は全て受注を完了しているというから凄い。
なんでも2015年夏、都内で密かに行われた非公開イベントにおいて、そのほとんどが仮受注を受けたそう。イベントでは、それまでロールスを所有したことがないユーザーも65%を占めていたことからも、ドーンが新たなユーザー層をも惹きつける魅力に溢れていることを証明している。
その中には若いユーザーたちも多く含まれているというから、実に羨ましい話だ。
[Photo&レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
※画像をクリックすると、より詳細な「Rolls-Royce DAWN」(ロールスロイス ドーン)をチェック出来るフォトギャラリーページへとジャンプします!
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