アルテガGT 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:アルテガ・ジャパン/オートックワン編集部
ニュルで鍛えられた「日常で使えるスーパーカー」
日常的に使えるスーパーカーをコンセプトとするアルテガGTは、これほど特別感のあるクルマながら、誰でもとっつきやすいように仕上げられているのも特徴。
アルテガGTは、軽く流すかぎりではいたって普通のクルマだ。やや固さを感じるものの、乗り心地も悪くないし、ステアリングの操舵力も軽い。エンジンも扱いやすく、気難しさはどこにもない。アイドリング+αでは音量も小さく抑えられているので、深夜や早朝の外出や帰宅も気兼ねなくできる。まさに日常的に使えるスーパーカーである。
一方で、内に秘めたポテンシャルはけっして侮れない。エンジンはそれなりに強力なので相応のパフォーマンスは備えているし、それが軽量なボディに積まれているのだから、ひとたび踏み込めば、もちろん「タダ」ではすまない。
V6は低速域からフラットにトルクを発し、野太いサウンドを奏でながら一気に吹け上がり力強く加速する。おまけにミッドシップの為、自分の真後ろからサウンドが聞こえてくる感覚は、それだけで気分を高揚させてくれる。
フットワークも、自分で操っている感覚を味わうには、これぐらいのサイズ感がちょうどいいし、やはり軽いというのは素晴らしいとあらためて痛感させられる。足まわりは前後ダブルウィッシュボーン。フロントに235/35R19、リアに285/30R19というファットなタイヤを履く。
コーナリングは極めてシャープ。
フロントに重量物がなく、慣性マスが車両の中心近くにあって、ドライバーを中心に曲がるという、いかにもミッドシップスポーツカーらしいハンドリング特性だ。クイックなフロントに対し、リアはドッシリと安定している。
そして速度域を上げても、アルテガGTは俊敏な運動性能と高い操縦安定性を損なうことはない。
聞くところでは、アルテガGTはニュルブルクリンクをはじめ欧州各地のサーキットをかなり走り込んで鍛えられたのだという。そうした過程を経て開発されたクルマだから、走りの仕上がりも、やはり相応のレベルに達しているわけだ。
それも2006年にスタートしたメーカーが短期間でここまで仕上げたことに感心させられるし、開発は現在も進行形なので、今後もクルマはどんどん進化していくことが期待できる。
まだ荒削りなところも見受けられなくもないが、磨けば本当に素晴らしいスポーツカーに成長しそうなことを予感させ、そしてそうなるだけの素質もあると感じさせるアルテガGTであった。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。