スバル トラヴィック 試乗レポート

スバル トラヴィック 試乗レポート
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ザフィーラに与えられたスバルの”味”。

ザフィーラの1.8Lのエンジンに対してトラヴィックが2.2Lのエンジンを搭載したことは、日本の道路事情を考えると、魅力的な点だ。

実際にトラヴィックを運転してみると、実に自然な感覚で運転できることに気が付く。たしかにインテリアはザフィーラのデザインだし、乗り心地はドイツ車風である。それでも、あらゆる道路状況でトラヴィックに見合った動力が、自分のアクセル操作のままに何の違和感も無く発揮されると、もはや輸入車という印象は薄れていくのだ。そこにあるのは、スバルの心地よさである。

トラヴィックには標準車、Lパッケージ、Sパッケージの3つのバリエーションがあるが、その中で一番スバルらしいのがSパッケージ。

タイヤがインチアップされ、ダンパーの減衰力が上げられているというが、それによる悪影響は感じられなかった。

一方の標準とLパッケージの印象も、かなり良いものであった。乗り心地に振り、オリジナルのザフィーラより柔らかめの設定というが、スピードを上げていったときの安定性は、直進のみならずコーナリングでも高い水準にあり、安心感を持ってステアリングを切り込んでいける。

さて、どちらを選ぶか迷うところだ。個人的にはSパッケージのサスペンションが、まさにスバルらしく魅力的に見える。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

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