スバル トラヴィック 試乗レポート
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:玉井充
ザフィーラに与えられたスバルの”味”。
ザフィーラの1.8Lのエンジンに対してトラヴィックが2.2Lのエンジンを搭載したことは、日本の道路事情を考えると、魅力的な点だ。
実際にトラヴィックを運転してみると、実に自然な感覚で運転できることに気が付く。たしかにインテリアはザフィーラのデザインだし、乗り心地はドイツ車風である。それでも、あらゆる道路状況でトラヴィックに見合った動力が、自分のアクセル操作のままに何の違和感も無く発揮されると、もはや輸入車という印象は薄れていくのだ。そこにあるのは、スバルの心地よさである。
トラヴィックには標準車、Lパッケージ、Sパッケージの3つのバリエーションがあるが、その中で一番スバルらしいのがSパッケージ。
タイヤがインチアップされ、ダンパーの減衰力が上げられているというが、それによる悪影響は感じられなかった。
一方の標準とLパッケージの印象も、かなり良いものであった。乗り心地に振り、オリジナルのザフィーラより柔らかめの設定というが、スピードを上げていったときの安定性は、直進のみならずコーナリングでも高い水準にあり、安心感を持ってステアリングを切り込んでいける。
さて、どちらを選ぶか迷うところだ。個人的にはSパッケージのサスペンションが、まさにスバルらしく魅力的に見える。
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