日産 新型ノート オーラニスモはコスパ最強! ベースモデルより26万円高いもトータルで考えればお買い得だった

画像ギャラリーはこちら

先代ノートで好評であったニスモモデルが、晴れて新型ノートシリーズに加わった。その名もノート オーラニスモだ。名前の通りベースモデルは3ナンバーのノート オーラとなっており、価格にして26万円高いプライスとなっている。一見高いようにも感じるが、じつはこれが超お買い得なのだった。エアロパーツにノート オーラニスモ専用の走行モードなど、専用チューンされた装備だらけなのだ。一体どんな仕上がりとなっているのか? 結論から言うと、これはオススメの一台です。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型ノート オーラニスモはFFモデルのみ!
  2. 前後左右に専用エアロ装着! レッドの差し色が超クール
  3. 内装もニスモこだわりの完成度! まさにレーシングマシンの仕上がり
  4. スペックはノート オーラと一緒も、実際に乗ると別物! 専用チューニングが効いているのだ
  5. オプションのレカロシートは文句なしのデキ! 乗り心地だけじゃなく、ステアリングの操作性も向上
  6. ECOモードでも十分パワフル! 専用のニスモモードも装備される
  7. モード変更で別物の乗り味に! ノーマルモードはガソリン車並の自然な動き
  8. ニスモモードは早いけれど…市街地は扱いづら可能性も
  9. ノート オーラより26万円高い! だがトータルで考えれば超お買い得

新型ノート オーラニスモはFFモデルのみ!

シリーズ式ハイブリッドのe:POWERのみで展開する日産ノートに上級・格上グレードとして加わったのが、新型ノートオーラ。3ナンバーのワイドボディと日産最新ピュアEVのアリアを思わせる薄型LEDヘッドライトなどによる堂々とした佇まいと高級感。そして先進感溢れるインテリア加飾、ファブリック、本革を問わないシート地の仕立てのよさがノートにない大きな魅力だ。

さらにe:POWERを出力で18%(116psから136ps)、トルクを7%(28.6kg-mから30.6kg-m)アップさせ、17インチタイヤ、専用4WD制御などにまで手が入った、まさにプレミアムな電動コンパクトカーなのである。

モータースポーツのノウハウを注入! 専用装備も満載

その動力性能、走りの質感はノート以上に高いものだが、日産ではさらにスポーティなクルマを望むユーザーのために、レースで80年以上、コンバージョンモデルでは30年以上の歴史があるNISMOの手によるコンプリートカーを用意している。

ここで紹介するのは、現在のノートシリーズ最上位に位置し、「アジャイルエレクトリックレーサー」をコンセプトとする、前型ノートNISMOのハイスペックバージョンである”S”グレードに相当する、新型ノートオーラNISMO。駆動方式はFFのみである。

前後左右に専用エアロ装着! レッドの差し色が超クール

そのエクステリアは惚れ惚れさせるほどのカッコ良さ、スポーツマシンならではの佇まいが印象的だ。

何しろノートオーラに対してNISMO専用のフロントグリル、バンパー、センターに配置されるNISMOエンブレム、LEDフォグランプ、サイドシルプロテクター、リヤスポイラー、リヤバンパー、センターに配置されるLEDフォグランプ、NISMOバッジ。

そして足もとをキメる17インチスポーツタイヤ(ミシュランパイロットスポーツ4 205/50ZR17)&7JのワイドリムNISMOアルミホイール(ノートオーラは6・5J)などが奢られるのだ。

見た目だけじゃない! 空力性能も大幅向上

そのエクステリアによって、空力性能は0.30のCd値はノートオーラ同様にして、CL値(クルマを浮き上がらせる力)はノートオーラの0.11から0.03まで低減。

つまりゼロリフトボディによる操安性の向上、操縦性を実現しているという。おかげでWLTCモード総合燃費はスポーツバージョンにもかかわらず23.3km/Lを実現している(ノートオーラG FFは27.2km/L)。

内装もニスモこだわりの完成度! まさにレーシングマシンの仕上がり

インテリアもレーシーだ。

NISMO専用のアルカンターラ巻きのレッドセンターマーク付きステアリング、シート地(オプションでレカロシートあり39万8000円/税込み)、レッドのスターターボタン、ドライブモードスイッチを装備。

各所に配置されるNISMOエンブレム&ロゴ刻印、専用メーターなど、コクピットに乗り込んだ瞬間にアドレナリンが逆流しかねない、精悍なブラック&レッドの世界、空間なのである。

スペックはノート オーラと一緒も、実際に乗ると別物! 専用チューニングが効いているのだ

もちろん、ボディ、足まわりもNISMO専用だ。それは車体補強に始まり、バネ定数をフロントで36%、リヤで25%UP(硬く)した、20mmローダウンの専用チューニングスポーツサスペンションを装備。日本向けNISMO初採用の小さい入力でも減衰力を発揮できるモノチューブ式リヤショックアブソーバーなどに及ぶ。

さらに、これまたNISMO専用のEPS(パワーステアリング)のアシストマップ、VDC/インテリジェントトレースコントロール制御、新たに日産の”レールの上を動く”ドライブシュミレーターで100パターンの評価から設定されたNISMOモードを加えたドライブモード(ECO/NORMAL/NISMO)も注目点である。

ただし、主に発電のために使われる1・2Lエンジン、モーターのスペックはノートから増強されたノートオーラと変わらない……。ここで、それは残念!!と思うのは早合点。「カタログ数値に表れない感性領域に踏み込んだ加速性能」や「走りの世界」を実現するのがNISMOらしさ、真骨頂だからである。

オプションのレカロシートは文句なしのデキ! 乗り心地だけじゃなく、ステアリングの操作性も向上

その真意を確かめるべく、さっそく、モノグレードながら、オプションのレカロシートを装着したノートオーラNISMOを、短時間ながら日産のテストコースで走らせてみた。

まずは、サイドエアバッグを装備したNISMO専用レカロシートのかけ心地に感動だ。

先代モデルのレカロシートに対して、座面を数度前下がりにして足もとの操作性を高めるとともに、シートバックを面で支え、背中と肩を包み込むような形状にリファイン。

いかにもロール方向、ヨー方向の体の動きを抑え、クルマとの一体感を向上させ、的確なステアリング操作を可能にしてくれそうだ。

ECOモードでも十分パワフル! 専用のニスモモードも装備される

デフォルトのECOモードで走り出せば、素晴らしくスムーズに速いと感じられた基準車のノートオーラとは別物だった。

タイヤが1回転したときからのモーターパワー/トルクのスムーズさ、乗り味の上質さでノートオーラを大きく上回るのだ。

そしてECOモードだからアクセルをオフにすれば、ワンペダル走行が可能な(停止までは行わず)回生による強い減速感が得られるのはお約束である(以前よりずっとスムーズだ)。でも待てよ、ECOモードなのにすごく速い。モーターレスポンスも鋭い!!

扱いやすさはノート オーラと同等も、力強さが全く違う

実は、ノートオーラNISMOのドライブモードは、先代モデルで好評だった減速度が穏やかで扱いやすいNORMALモードこそ継承されているものの、デフォルトのECOモードは、なんとノートオーラのスポーツモードなのである!! そしてその上にさらなるスポーツ度を発揮するNISMOモードが用意されているのだ。

テストコース上での乗り心地の印象は、確かに硬めになる。だが、ノートオーラNISMOを選ぶ人にとってはむしろ心地よいと感じられるはずの、段差などのショック、振動を一発で吸収する、タイトながら終始フラットかつスポーティな乗り心地だと受け入れられるタッチと言っていい。

モード変更で別物の乗り味に! ノーマルモードはガソリン車並の自然な動き

操縦性はまさしくスポーティカーだ。ステアリングはスムーズそのもの。4輪の接地感は優れた基準車以上で、基準車がタイヤのスキール音を鳴らすようなコーナリングでも、4輪のタイヤは路面に張り付いたまま。車体の前後バランス、接地性抜群の安定感がもたらす、オン・ザ・レールの痛快なスポーツドライビングが堪能できる。

基準車のノートオーラで気になった、ステアリングを戻したときの不自然さ、すっきり感のなさも、NISMO専用EPSチューニング&専用タイヤによって、このノートオーラNISMOでは見事に解消されていた。

走行中、ECOモードからNORMALモードに切り替えると、クルマがスッと前に出る感覚があり、アクセルオフによる減速度が弱まり、アクセルオン/オフによる自然なドライブフィール、ガソリンエンジンのクルマのような走りが堪能できる。

ニスモモードは早いけれど…市街地は扱いづら可能性も

注目のドライブシミュレーターで評価し煮詰めたというNISMOモードにセットすれば、モーターレスポンス、加速力ともに一気に高まる。

そのレスポンスは、市街地走行ではかえってギクシャクしてしまうほどの鋭さだ。テストコース上での確認ながら、NISMOモードは山道のハイスピードラン、高速道路の中高速域でその真価、速さを実感できるという印象で、加速Gが途切れない、伸びやかなモーターフィール、加速力を味わうことができた。

よく、電動車の加速感を「新幹線のよう」と表現するが、こちらは「飛行機の離陸のよう」な感覚と言っていいかも知れない。

オススメはエコモード! 運転のしやすさはピカイチ

ただし、テストコースの一部区間にある山道を模したセクションで、一般ドライバーがもっとも走りやすいと感じるのは、基準車のノートオーラのスポーツモードとなるECOモードと思えたのも本当だ。

比較的モーターレスポンスが柔軟になり、クルマの挙動も穏やかになるため、ドライバーだけでなく、同乗者も揺すられにくくなるというわけだ(後席に同乗したMOTA編集長談)。

実際には(ノートオーラの)SPORTモードとなるECOモードで走っても、あらゆるシーンで基本的な速さや操縦安定性、走りの気持ち良さを味わえることは間違いない。NOMALモードはアクセルオフ時の強い減速感を好まない人向け。NISMOモードは一人で走りを思いっきり楽しみたいときの専用モードと言えそうだ。

ノート オーラより26万円高い! だがトータルで考えれば超お買い得

最後に価格だが、ノートオーラNISMOは286万9900円(試乗車のレカロシート、基準車のノートオーラ同様に日産コネクトナビゲーション、プロパイロットはオプション)。ベース車両と言えるノートオーラG FFが261万300円だから、差額は約26万円。

エクステリア、インテリアの違い、機能パーツの有無だけでなく、ゼロリフトボディを始めとする、NISMOが本気を出した各所の専用チューニングを考慮すれば、これはもうお買い得としか言いようがないのではないだろうか。

【筆者:青山 尚暉】

日産/ノート
日産 ノートカタログを見る
新車価格:
229.9万円306.4万円
中古価格:
15万円344.8万円

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 ノートの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 ノートのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 ノートの中古車検索 日産の記事一覧 日産 ノートの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 ノートのニュース一覧

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる