ルノー 新型 ルーテシア R.S.(ルノースポール) 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:オートックワン編集部・ルノージャポン
なめらか至極の乗り味を決める謎のキーワード「HCC」とは
その理由はフロントサスペンションに組み込まれたフロントダンパーに仕込まれたハイドロリック コンプレッション コントロール(HCC)の恩恵だ。
これはダンパーの中にさらにもうひとつセカンダリー(2つ目の)ダンパーを仕込んだというもので、ダンパーがロシアの民芸品マトリョーシカのようになっている感じなのだけど、この“中身”のほうのダンパーが内蔵された油圧によってゆっくりと減衰するために余分な反力は出さずにトルクステアを軽減させたり、また低速でも滑らかなアタリを出したり、路面から大きなギャップを拾った際などにギャップを失わないようにしたり、とかなりの効果を発揮しているのだ。そしてこのHCCこそが15年に渡ってルノー・スポールが参戦し続けているラリーからのテクノロジーなのだった。
実は先代ルーテシアR.S.はトレッドを50mm拡げた専用ボディを持っていたのだが、今回のルーテシアR.S.はボディを統一し、モデル開発へのローコスト化と単純化を図っている。
そんな中、1,6リッターながら200ps、240Nmを発生するルーテシアRSのパワーを受け止めるロードホールディングのために、技術者が担ぎ出したのがこのHCCだったというわけ。
結果、電子デバイスなどを入れるよりも軽量化することもでき、タイヤサイズもノーマルモデルと同じ205サイズに収めることが出来たのだというから、火事場のなんとやら万歳!と言おうか、災い転じて福となっているから、結果オーライなのだった。
電子モノの素晴らしさは充分知っているからそれはそれとしても、あくまでもアナログなやりかたで現状電子に一切引けを取っていないHCCには、多大な好感が持ててしまうのは、古い世代のサガなんだろうか。たはは。
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