新車売れ筋ランキング 2012年9月
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9月の売れ筋ランキングは、大きく順位アップを果たした3台の新型車に注目したい。
まずは、先月19位から2位へと大きく躍進した「スズキ ワゴンR」。フルモデルチェンジした新型ワゴンRはN BOXを抜き、1位のアクアとの差もほんの僅か。トップに迫る勢いにまで急上昇した。
新型ワゴンRは、9月6日に発売(スティングレーは9月19日発売)。時速13km以下でエンジンが止まる新アイドリングストップを搭載し、車重の大幅な軽量化やオルタネータの改良など、スズキらしい堅実な改善策が施された。その結果、燃費は28.8km/L(JC08モード)へと向上。唯一の懸念点は外観が殆ど変っていないことで、これが今後販売数にどう影響してくるのかが注目される。
続いては5位の「日産 ノート」。従来型ノートが4気筒 1.5リッターだったのに対し、新型 日産 ノートでは新開発の3気筒 1.2リッターエンジンにダウンサイジング。軽量プラットフォームや空力対策を施したボディデザインなどと組み合わせることで、クラストップレベルの低燃費(25.2km/L・JC08モード)をマークした。
日産 ノートは9月19日の「日産、新型ノートが発売わずか2週間で約2万2千台を受注 ~スーパーチャージャー搭載車が7割を超える~」というリリースの通り、登録台数もかなり好調な立ち上がりとなっている。
最後の1台は、マイナーチェンジが施されたばかりの「トヨタ マークX」。フロントフェイスにリアバンパー、リアコンビランプの意匠が大幅に変わり、よりスポーティなエクステリアへと一新された。
マークXは先月40位から今月は10位へと、大きくジャンプアップ。低迷している国産セダンだが、マークXはセダンの救世主となるのか。こちらも今後の動向が注目される。
※当ランキングは、インターネットユーザーがオートックワン(http://autoc-one.jp/)の新車見積もりサービスを利用し、見積もりを希望した上位20車種について月単位で集計したものです。当ランキングは、インターネットユーザーの購買プロセスの一環である見積もり依頼を集計指数としているため、実際の購買希望車種の傾向が表れるデータとなっています。