ポルシェ パナメーラターボエグゼクティブ 試乗レポート/九島辰也の“ポルシェは911だけじゃナイッ!!”(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:茂呂幸正
2014年1月1日に掲載した「ポルシェ カイエンターボS」に続く、“九島辰也のポルシェは911だけじゃナイッ!!”シリーズ 第二弾は「ポルシェ パナメーラターボエグゼクティブ」!
そんなパナメーラへ昨年、デビュー以来はじめて手が入った。ヘッドライト周りやテールゲートの意匠を変えている。ただ、あまり詳しくない人にはわからないのも確か。というか、詳しい人でも角度によっては区別できないかもしれない。
あらためていうまでもないが、これは彼ら流の進化である。代表される911シリーズをご覧いただければわかるように、997型と991型の進化も見た目はそんな感じだ。カイエンもその範疇にある。
もちろん、そんな結果になるのはどのモデルもデビュー時から完成度が高いからである。マーケティング的見地からのデザインだけではなく、そこにはクルマを安定して早く走らせる技術的な到達点が加わる。それがポルシェなのだ。言い忘れたが、ボクスターも、ケイマンも、そうして生まれた。
さて、そんなパナメーラはラインナップによって個性が異なる。よって彼らが施したのはモデルごとの進化だ。
例えば、パナメーラSは4.8リッターV8を3リッターV6ツインターボに置き換えた。いわゆるエンジンのダウンサイジングだ。これによりパワーを失わずに燃費の向上と二酸化炭素排出量を軽減できる。
また、ハイブリッドモデルは駆動用バッテリーをニッケル水素からリチウムイオン電池にスイッチした。これによりEVモードがより安定したのは言わずもがな。さらにプラグインの採用で使いやすさをグッとアップした。
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