ポルシェ 911 タルガ 海外試乗レポート/九島辰也(2/2)

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ポルシェ 911 タルガ 海外試乗レポート/九島辰也
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眺めれば眺めるほどに「惹かれる」タルガの美しさ

911タルガの試乗インプレッションの前に、タルガに何故4WDモデルしか存在しないのか、ということからおさらいしたい。

997型の発表時にその説明がされていたのだが、世界中のタルガオーナーはこいつを全天候型で乗り回す、というアンケート結果があるそうだ。

例えば、カブリオレであれば雨の日には乗らずに他のクルマで出かける時にも、タルガではそのまま外出するといったように。ならば、とポルシェ首脳陣は「タルガ4」「タルガ4S」という4WDのみのラインナップに割り切った。そして、それが991型でも継承されている。

上記を踏まえて、まずステアリングを握ったのは「タルガ4」。

3.4リッター350psのエンジンとPDKを組み合わせたモデルだ。加速感、ハンドリング、そして挙動にクーペとの違いは感じられない。

屋根がないからボディがよじれるという感覚はなく、ワインディングも高速道路での走行も力強く路面を駆けていく。もちろん正確なデータでは違いがあるのだろうが、サーキットにでも持ち込まない限りわからない。

そのときの風の巻き込みは、リアガラスがあることで後方から髪を逆立てることはない。911カブリオレに乗ったことのある方ならご存知だろうが、キャビンに流入する「風の流れ」が一番やっかいなのだ。しかし、タルガにはそれがない。

しかも、開閉と同時にフロントガラス上部にウィンドディフレクターが飛び出し、前方からの風の流入も防いでくれる。これは、Eクラス カブリオレにあった装備だ。見た目は正直いまいちだが、その実用性は確かだ。

風の流入がないので、時速80キロくらいまでであれば助手席と普通のトーンで会話もできて快適だ。ただし、そこから加速してスピードが上昇すると風の音が激しくなり、大きな声を出さなければならなくなる。

タルガ4の後、タルガ4Sにも試乗したが、こちらもタルガ4と同様、走りはクーペとなんら変わることは無かった。

私的にはあまり使いたくない言葉だが、「最新のポルシェが最良」ということになる。

パフォーマンスはもちろん、911シリーズの中で最もデザインコンシャスなモデルへと進化したタルガ。タルガのスタイリングは、世界中のクリエイターを惹き付けるのではないだろうか。それほど、眺めれば眺めるほどに惹かれるのだ。

2014年後半には、NY、ロンドン、パリ、そして東京でタルガを見掛けることになることだろう。

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筆者
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