ポルシェ 新型911 現地速報レポート/河村康彦(2/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:河村康彦/ポルシェ・ジャパン
なんとMT車は車重1.4t以下!
一方、ホイールベースは100mmも拡大されたが、これは「デザイン要件からではなく、主にモータースポーツ部門などからによるメカニカルな要件」とマウアー氏。RRレイアウトをベースとする歴代911というモデルの場合、高速直進性の確保はこれまでも常に向き合って来た課題だが、991型でのこの“英断”はこうした部分にさらなる飛躍が求められた結果だと推測出来る。
フロントフェンダーやフード、ドアやリアリッドなどの外板パーツにアルミニウム材が用いられたほか、骨格にも“適材適所”の軽量部材が採用された新型は、「パッセンジャー・カー向けとしては世界初」を謳うカレラの7速MTモデルで1.4トンを下回る1.380キログラム、最も重いカレラSのPDKモデルでも1.415キログラム(共にDIN規格に基く)という車重を達成するなど極めて軽量。
そんな軽さは当然“走り”にも直結をし、カレラSでは「全くノーマルの状態」で7分40秒というニュルブルクリンクでのラップタイムを記録したという。
カレラSが従来の997型同様の3.8リッター・エンジンを踏襲したのに対して、カレラの心臓は“ダウンサイズ”をしているのも注目だ。
3.8リッター・ユニットが発する400hp/440Nmという最高出力/最大トルクに対して、カレラ用は350hp/390Nmというスペック。ただし、こちらでも3.6リッター・ユニットを搭載した997型カレラと同一の最高速度をマークし、0→100km/h加速はそれを上回ると発表されている。
2タイプの心臓に組み合わされるトランスミッションは前述の新しい7速MTと、従来同様の7速DCT“PDK”という2種類。「最高速はMTが勝り、加速ではPDKが上回る」というのも従来同様。
ちなみに、オプションの“スポーツクロノ・パッケージ”に含まれるローンチ・コントロール機能を用いた際のPDK車の0→100km/h加速タイムはカレラが4.4秒、カレラSが4.1秒だから、世界一級のスポーツカーとして文句ナシのパフォーマンスの持ち主であるのは言うまでもない。
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