充実装備に戦略的価格設定。ドイツ車的な側面も持ち合わせるプジョー 308 GTライン試乗レポート(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
予め制御の仕方を把握する必要があるものの、様々な安全装備を装着
装備では安全面に注目したい。ミリ波レーダーを備え、車間距離が不足するとドライバーに警報を発する。衝突の危険が迫った時は、緊急自動ブレーキも作動する。後方の死角に車両やモーターサイクルが入った時には、ドアミラーのランプを点灯して存在を知らせる機能も設けた。
ミリ波レーダーを使って車間距離を自動制御するクルーズコントロールも備わるが、作動速度が時速40km以上だから全車速追従型ではない。スバルのアイサイトなど、全車速追従型に慣れたドライバーが使う時は、速度が下がった時にキャンセルされるから注意を要する。
今は全車速追従型と、そうでないタイプが混在するクルーズコントロール機能の過渡期だから、予め制御の仕方を把握した上で使わないと危険が伴う。
また、たとえ全車速追従型でも、現在のクルーズコントロールはペダルの自動操作機能とはいえない。急な割り込みなどにより、ドライバーが自分でブレーキペダルを踏まなければならない状況が想定される。従って作動中でも足を投げ出さず、靴底をペダルに向けて制動の準備をしておきたい。
趣味性を感じさせながらも戦略的な価格設定
308 GTラインの価格は314万円。ゴルフTSIハイラインの324万2000円に近い。308 GTラインは前述の安全装備に加えて、LEDヘッドランプなども標準装着される。ゴルフハイラインではアルカンターラのシート生地などは備わるが、ディスチャージヘッドランプや後方の死角を補う機能はオプション設定だ。308 GTラインの価格は高めに思えるが、装備もかなり充実させたから、戦略的な買い得仕様ともいえるだろう。
308 GTラインは、ドイツ車に乗り慣れて、少し趣の違う輸入車に代替えしたいユーザーに適していると思う。ゴルフに比べるとデザインからシートの座り心地まで趣味性を感じさせながら、シトロエンほど個性的ではない。
ならば「ルノー メガーヌ」も含めて、Cセグメントのハッチバックを乗り比べて結論を出すのも楽しいだろう。Cセグメントは各ブランドの量産車種だから、日本市場にも力を入れていて、価格を含めて選びやすい。
プジョー 308 GTライン 主要諸元
全長x全幅x全高:4260x1805x1470mm/ホイールベース:2620mm/車両重量:1290kg/乗車定員:5名/エンジン種類:直列3気筒DOHCターボチャージャー付き/総排気量:1199cc/最高出力:96kW/5500rpm/最大トルク:230N・m/1750rpm/トランスミッション:6速オートマチック/燃料消費率:18.1km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:225/40 ZR18/メーカー希望小売価格:3,140,000円[消費税込み]
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