やっぱりコイツは「猫科の生き物」／新型 プジョー 208「Pure Tech 3気筒 1.2リッターターボ」試乗レポート(3/3)
- 筆者： 森口 将之
- カメラマン：小林岳夫
しなやかな走りと、ひとクラス上の快適な乗り心地は208の美点
段差や継ぎ目を絶妙にいなしつつ、路面の状況を伝えながら進む乗り心地も、ライバルとひと味違う。ここでも移動の実感が味わえる。
なのに快適なのは、シートが第2のサスペンションとして働いていることが大きい。少し前に同じクルマで300kmほど走ったときも、高度な直進安定性のおかげもあって疲れ知らずだった。
小径ステアリングを切るとすっとノーズが横に動き、ロールをほとんど感じさせないのに、しなやかな足回りがしっかり路面に接地して、安定した足取りでコーナーを抜けていくハンドリングは、208がデビューしたときから同じ。このクラスの中でも、運転の楽しさが味わえる1台だ。
やっぱりコイツは「猫科の生き物」だ
パワートレイン一新にもかかわらず、208は相変わらずドライブ感があって、生き物っぽい動きをするクルマだった。
その感触をひとことで言えば、やはり猫足になるんじゃないかと、家で飼っている2匹の黒猫を見て思った。
[レポート：森口将之／Photo：小林岳夫]
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NEW PEUGEOT 208 Allure Cielo Package[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高：3975x1740x1470mm／ホイールベース：2540mm／車両重量：1180kg／乗車定員：5名／駆動方式：前輪駆動(FF)／エンジン種類：「Pure Tech」ターボチャージャー付 直列3気筒 DOHC ガソリン直噴エンジン／総排気量：1199cc／最高出力：110ps(81kW)/5500rpm／最大トルク：20.9kg-m(205N･m)/1500rpm／トランスミッション：6速オートマチックトランスミッション／燃料消費率：18.2km/L(JC08モード燃費)／タイヤサイズ：195/55R16／メーカー希望小売価格：2,560,000円(消費税込み)
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1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト＆モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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