プジョー 207SW 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:原田淳
“プジョー207 SW”ワゴンとしてのバランスは秀逸
今回の207 SWではボディの後部を延長してワゴンに仕上げている。ホイールベースが変わないので乗員が乗るスペースに変化はないのかと思ったら、後席のシートをやや後方にずらして居住空間を少し広げている。後席の足元がやや広くなった。
ラゲッジスペースは広々な雰囲気はないが、ハッチバック車に比べると確実に広くなっていて、ワゴンならではの使い勝手を実現する。ホイールハウスの出っ張りがもう少し小さければなお良いという印象だ。
リアシートはワンタッチで背もたれが倒れると同時に座面がダイブダウンするので、ラゲッジはフルフラットフロアにもなる。またリアのハッチゲートは、ガラスハッチの部分だけを開くことも可能。小さな荷物はハッチゲートを使って出し入れし、大きな荷物のときにゲートを開くという使い方だ。
ターボ仕様のエンジンを搭載した207 SW GTiなら5速MTとの組み合わせによってスポーティな走りを楽しむ感じのクルマになるが、自然吸気エンジンを搭載した標準の207 SWは、デザインや乗り心地、使い勝手などの総合的なバランスで選ぶクルマだ。
それぞれが突出しているわけではないが、バランスが取れているのがプジョー207 SWの魅力だ。
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