プジョー 207SW 試乗レポート(3/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:原田淳
良くも悪しくもこれがフランスの大衆車“プジョーの走り”
今回試乗したのは自然吸気のDOHCエンジンを搭載した207 SW。このエンジンはBMWとの共同開発によるもので、自然吸気仕様には連続可変式のバルブタイミング&リフト機構(バルブトロニック)を備えている。パワー&トルクは120ps/16.3kg-mの実力で、このクラスではまずまずのもの。
自然吸気らしい滑らかな吹き上がりが特徴で、騒音レベルが高めなのが気になるものの、滑らかさと力強さはこれで十分だろう。発進時などにアクセルを全開にしていくと、レッドゾーンよりかなり手前の5800回転あたりでシフトアップする。もう少し引っ張ってくれても良いような印象だ。
ATは独自のプログラムを持つ電子制御式の4速AT。電子制御の良さはそれなりにあるものの、4速ATというのは今ではちょっと見劣りする。5速または6速ATを早期に設定してほしいと思う。
今回207 SWで印象的だったのは乗り心地の良さだ。ハッチバックの207が登場したときには、これがプジョーなの?と思わせるくらいに、硬めの足回りが採用されていたが、今回の207 SWでは荷物を積むワゴンに対応してサスペンションのバネを強化したはずだが、乗り心地はむしろ良くなっている。これがプジョーの足回りだろう。
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