日産先進技術試乗会2010(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
今年の日産の最新技術をレポート!
横須賀追浜の日産試験場「グランドライブ」において、2010年度の日産の先進技術説明会が開催され、まもなく発売される新型エルグランドやフーガハイブリッドなどに採用予定の先進技術をひと足先に体験することができた。
日産では、「環境」、「安全」、「Dynamic Performance」、「Life on Board」、の各々の領域ごとに、明確な目標「Vision15」を策定し、開発を推進している。
早速、今回体験した各要素の大まかな説明とインプレッションをレポートしたいと思う。
まずは環境技術への取り組み
ここでは、世界初デュアルクラッチコントロールを搭載した、まもなく発売されるフーガハイブリッドの試作車と、3気筒直噴スーパーチャージャーエンジンを搭載したマイクラ(マーチの海外名)に試乗した。
フーガハイブリッドに搭載予定の「ピュア ドライブ ハイブリッド」は、既存の7速ATのトルクコンバーターを廃し、駆動と発電を兼ねる1モーター方式を採用。その前後のエンジンとトランスミッションを2つのクラッチでダイレクトに接続した、日産独自のパラレルハイブリッドシステムである。
バッテリーはリチウムイオン。既存の他社のシステムに対しシンプルかつコンパクトで、大幅に軽量である点も強みだ。ドライブすると、効率や耐久性の向上のため、クラッチ自体は瞬時に一気につないでいるらしいのだが、とてもそうは思えなかった。
多少はショックが出たり、ギクシャクしたりするのではと予想していたのだが、モーターの出力をきめ細かく制御することでカバーしているらしく、ATと同様にスムーズであることに感心させられた。
さてその環境エンジンの出来栄えは?
肝心の加速感も出足の加速は、モーターらしく相当に力強い。 V6エンジンにモーターのミックスされた独特のサウンドを奏でつつ豪快に加速していくさまには、燃費への興味よりもむしろドライビングプレジャーが感じられたほどだ。
ついで、新開発3気筒1.2リッター直噴スーパーチャージャーエンジン「HD12DDR」を搭載したイギリス仕様のMTのマイクラに試乗。 このエンジンは、吸気バルブの閉じるタイミングを遅くさせることで、実圧縮比より膨張比を大きくできるミラーサイクルを採用し、燃費向上を図るとともに、低速トルクが落ちるぶんスーパーチャージャーを用いてカバーしたというもの。
スーパーチャージャーには電磁クラッチを用い、不要のシーンでは切り離しているため、ロスを抑えられる。走ると、3気筒ゆえサウンドは軽自動車のようなのだが、走りはけっこう侮れず、なかなか力強い。1000rpm台後半あたりで十分なトルクが出ている。
ただし、日本の道路事情下では多用することになるであろう1000rpm付近の過給領域と非過給領域を頻繁に行き来する市街地でのドライバビリティも気になるところだが、それについては今回あまり試すことはできなかった。
いずれにしても、日本導入は未定というのが少々残念ではある。
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