日産が本格スーパーカー市場に挑戦!? 2度もショーに出展するも市販化されなかった幻の“MID4”とは

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1985年の東京モーターショーで発表された、日産の2シーター4WDのコンセプトカー「MID4」。スーパーカーを彷彿とさせるシャープなフォルムと、最高出力330psまで引き上げられたハイパワーエンジンは当時のファンを魅了し、市販化間近と言われながらも販売には至らなかった。今回はそんな試作段階としてはクオリティが高すぎたコンセプトカー 日産 MID4をご紹介しよう。
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  1. 実戦投入を目指した本格ミッドシップ
  2. ツインターボ搭載でさらなる進化を見せた2代目
  3. 人気に反しての突然の開発中止

実戦投入を目指した本格ミッドシップ

1985年というと、世間が「おニャン子クラブ」や「スーパーマリオブラザーズ」に夢中になっているころ。日産は売れ行きを伸ばし続けていたトヨタを打倒すべく、新機軸のコンセプトカーを開発していた。

そして同年9月にフランクフルトモーターショー、10月には東京モーターショーにてミッドシップレイアウト(運転席背部にエンジンを配置)のコンセプトカー「MID4(ミッドフォー)」を発表する。MID4は当時流行していたリトラクタブルヘッドライトを搭載し、ボディは軽量なFRPを採用。80年代にWRCに導入される予定だった「グループS」への参戦も見据えており、最高出力230psを誇る3リッターV型6気筒エンジンを横置きミッドシップで搭載する。

さらに走行性の安定を図るために、リアタイヤをフロントタイヤと同位相(同方向)に転舵する後輪操舵機能「HICAS(ハイキャス)」など、最新技術が装備された。

ツインターボ搭載でさらなる進化を見せた2代目

その発表の2年後、1987年10月の東京モーターショーではさらに改良がくわえられた「MID4 II」が発表される。初代MID4に比べ曲線を多用した流線形のボディとなり、車体のサイド部にはエンジンルームに走行風を送るエアインテークが設けられた。

エンジンにはツインターボが追加され、車重は170kg重くなったものの、最高出力は330psにまでアップ。テストコースで行われた試乗会ではスポーツカーとしてクオリティの高い走りを見せつけ、市販化間近と思われた。

人気に反しての突然の開発中止

そんな好評を得ていたMID4 IIだが、突如プロジェクトは凍結されてしまう。当時の日産の経営状況は決して良いものではなく、MID4 IIを市販化させるための開発費用が充分ではなかった。

また販売価格も2000万円を超えると予想され、販売を開始して利益を回収できるかどうかの不安もあったことなどから、結局MID4 IIの販売計画は水に流れてしまう。

MID4は凍結となったものの、エンジンはZ31型とZ32型のフェアレディZに、ハイキャスの技術はR31型スカイライン、そしてR32型スカイライン GT-Rの「スーパーHICAS」へと、DNAは脈々と受け継がれていくこととなる。

さらにMID4の人気は未だに高く、プラモデルをはじめとした玩具が販売されるなど、市販されていないコンセプトカーとしては異例なものとなった。

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