【解説】メルセデス製2リッターターボ搭載!日産「新型スカイラインターボ 200GT-t」新型車解説/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
新型スカイラインターボのベストグレードは安全装備充実の「200GT-t タイプP」!
新型スカイラインターボ 200GT-tのベストグレードは、安全装備が充実する「200GT-t タイプP」だ。
タイプSPは19インチタイヤやアルミペダルを加えた程度で35万6,400円の上乗せになり、割高感が強い。19インチタイヤのメーカーオプション価格が21万6,000円に達し、それ以外の装備も高額でタイプSPは購入しにくいグレードとなった。
タイプPとタイプSPの価格差は、350GTハイブリッドでは41万2,560円に拡大する。その理由は、350GTハイブリッド タイプSPにはスポーツチューンドブレーキも加わるからだ。
この装備は200GT-t タイプSPには装着されない。だから今回、スポーツチューンドブレーキが5万6,160円であることが判明した。
新型スカイライン 350GTハイブリッドに装着される「ダイレクトアダプティブステアリング&アクティブレーンコントロール」の操舵感は玩具性が強く、好き嫌いがハッキリするタイプだ。不自然でわざとらしいと感じる人と、機敏に曲がって凄く楽しいと感じる人で二分される。好みに合わない場合は、200GT-t タイプPは良い選択だろう。
動力性能も適度で、車両価格は安全装備を充実させた上でクラウンアスリート2.5S(424万8,000円)よりもわずかに安い。しかもV6エンジンのクラウンアスリート2.5Sは減税対象外だから、購入予算はかなり安く抑えられる。巧いところを突いた。
一方「ダイレクトアダプティブステアリング&アクティブレーンコントロール」が好きなユーザーは、2014年秋のオプション装着を待ちたい。ただし前述のように実質的に54万円を加えれば、高回転域まで鋭い加速感を持続できるV型6気筒3.5リッターのハイブリッドが手に入る。肉食系の走りを求めるなら、ハイブリッドの方が満足度は高いだろう。
となれば、ノーマルステアリングの200GT-tタイプPか、ダイレクトアダプティブステアリングの350GTハイブリッドタイプPか、という選択になる。乗り比べて、好みに合う方を選ぶと良い。
それにしても、スカイラインにメルセデス・ベンツのエンジンという組み合わせは複雑な心境だ。
「おお、メルセデスのエンジンが!」と嬉々とする人もいれば、「なぜ生粋の日本車たるスカイラインに、欧州車のエンジンなの?」と疑問に思う方も居られるだろう。
スカイラインに憧れたオジサン的には、ちょっと寂しいですね。同様のエンジンを日産に開発して欲しかった。グレード名も「200」を取って「GTS-t」でしょう。インフィニティのエンブレムも、やはり悲しいですよねぇ・・・。
読者諸兄はどう思われるでしょうか、どうでも良いオヤジのタワゴトでしょうか。
日産新型スカイラインターボ主要諸元(200GT-tTypeSP)
全長×全幅×全高:4,800x1,820x1,450mm/ホイールベース:2,850mm/最低地上高:120mm/車両重量:1,680kg/最小回転半径:5.7m/燃費(JC08モード):13.0km/L/エンジン:2リッター直4ターボチャージャー付ガソリンエンジン(274930)/最高出力:155kW(211ps)/5,500rpm/最大トルク:350N・m(35.7kgf・m)/1,250-3,500rpm/トランスミッション:マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチックトランスミッション[7M-ATx]
日産新型スカイラインターボラインナップと価格
200GT-t/2WD/274930/7M-ATx/3,834,000円
200GT-tTypeP/2WD/274930/7M-ATx/4,212,000円
200GT-tTypeSP/2WD/274930/7M-ATx/4,568,400円
※左から、グレード名/駆動/エンジン/ミッション/価格
※7M-ATx:マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチックトランスミッション
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