日産 セレナ 試乗レポート(4/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部/茂呂幸正
意外にも上質な乗り心地で好印象の「ハイウェイスター」
エンジンは2000ccのみだが、コーナリング時の挙動と乗り心地は、グレードによって変わる。2WDと4WDではリヤサスペンションが異なり、チューニングとしては、エアロパーツを装着したハイウェイスターには16インチタイヤと専用サスペンション。
ノーマルタイプのサスペンションには、15インチが組み合わせられる。試乗したのは2WDで、ノーマルタイプの20Gとハイウェイスターだ。
まずは20Gだが、全幅を5ナンバーサイズに抑えたハイルーフミニバンだから、操舵に対する反応は鈍めになる。若干向きが変わりにくい。
その半面、後輪の接地性が高く、横滑りなどの挙動変化を抑えた。重心の高いミニバンの基本を守り、直進安定性を重視する。先代型に比べるとボディ剛性が高まり、乗り心地の質は向上した。
それでも路面の状況によっては少々粗くなる。もう少しショックアブソーバーの動きを滑らかにすると良い。
乗り心地で意外だったのがハイウェイスターだ。
20Gの15インチに対してハイウェイスターは16インチを履いており、乗り心地は少し硬めだが、足まわりが良く動く。密度感があって、20Gよりもハイウェイスターの方が上質に感じられた。
ハイスピードダンピングショックアブソーバーの採用も奏効している。操舵に対する反応は、20Gより少し機敏。それでも基本的な性格は同じで、後輪の安定性を重視する。
ハイウェイスターの場合は、20Gよりもサスペンションとタイヤの性能が向上するから、もう少し曲がりやすい設定でも良いだろう。
スポーティに走らせるクルマではないが、運転ミスで十分な減速を行わずにコーナーへ入った時、旋回軌跡の拡大を抑えれば安全性が高まる。
以上のように新型セレナは、好調に売れた先代型をベースに、さらなる機能の向上が図られた。
フルモデルチェンジの手法はフィットと同じであり、新型もヒット作になるだろう。
魅力の根底にあるのは「国内指向のクルマ造り」。3ナンバー化された海外向けのセダンと違って、日本のユーザーを見据えて開発したから、高い支持を得ている。
今ではセレナのようなクルマが、本当の「日本車」なのだろう。
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