日産リーフ x Bose サウンドシステムインプレッション

日産リーフ x Bose サウンドシステムインプレッション
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試聴当日の予報は雨。コンサートホールでの演奏中に外で雨が降り始めると、ホール内の音が変わってしまうくらい、雨の影響は大きなもの。せっかく日産リーフに搭載されているBoseサウンドを試聴するのだから、なんとか晴れてほしいと願っていましたが、雨の予報はどこへやら。2月には珍しいくらいの陽気に恵まれて、無事、理想的な環境での試聴となりました。

悩んだのは、試聴の1曲目にどんな曲をセレクトするか。普段よく聴くR&Bにしようか、昔から好きなAORにしようか・・・。じつは、仕事以外でピアノの曲を聴くことはほとんどありません。ピアニストの宿命なのか、ピアノの音を聴くと、どうしても“仕事の耳”になってしまい、リラックスできないのです。

しかし今回は、あえて1曲目に自分の曲を選ぶことに。音響に不利な条件ばかりの車の中で、Boseはどこまで作者の意図した音作りに応えてくれるのか。ピアニストの耳で試してみようと思ったのです。さっそくリーフの運転席に乗り込んで、自分のCDをスロットへ。再生ボタンを押して数小節…そこはもう車の中ではなく、目の前にあるピアノを弾いているかのようでした。ピアノの音がダイレクトに伝わってきて、CDを聴いているというよりは、自分がピアノを弾いているときに聴く音質に近い。ピアノのハンマーが弦を叩く、木のコツコツという音まで聞こえてきたのは驚きでした。車自体がスピーカーになっているというか、楽器が走っているというか。

あとで聞いてみたら、Boseはやはり、そこまで計算していたようです。ピアノの音自体は中域の周波数帯の音が中心ですが、ハンマーが弦を叩くときに生じるわずかな高域の音も再現することで、生で聴いている時の臨場感を追求しているそうです。作り手の意図した音がきちんと再現されていることに、音楽家のひとりとして、とても嬉しい気持ちになりました。

続けてボーカルの入った曲やバンドサウンドも試してみましたが、もう感服です。恐れ入りましたと言いたくなるようなクリアな音。ボーカルの息づかいはもちろん、聞こえるか聞こえないかの微かな唇の破裂音や摩擦音まで伝わってくる。ベースやドラムの低音もタイトでディープな迫力がある低音なのに、耳につくような音ではなく、どこかソフトで心地いい。ボリュームを上げても音が割れず、輪郭がはっきりとしたままでした。試しにボリュームを下げてみましたが、それでも音のすみずみまで聞こえてくる。というより、見えてくる気がします。

不思議だったのは、スピーカーもツイーターも車の両サイドに付いているのに、音は自分の目の前から聞こえてくること。Boseの方に尋ねてみたところ、Boseのエンジニアはリーフの設計段階から参加して、人間の耳の高さにマイクを付けたダミー人形を乗せて聞こえ方を検証したり、車室内の音を何百カ所と測定したりしたそうです。そういえば、私がレコーディングをする時も、ピアノの周りにたくさんのマイクを立てて、1本1本集音レベルを変えたり、リバーブの深さを少しずつ調整したりします。マイクの立て方を何百何千通りと試してやっと、「あ、ここが生の音」というポイントが見つかるんです。本当に気の遠くなるような作業ですが、Boseのエンジニアは、それと同じことをこのリーフの車内でやっているというわけなんですね。

私のコンサートでは、PA装置を通して音を出すことも少なくありません。季節や湿度、ホールの大きさ、お客様の服装まで予測して音を調整し、最終的には私自身が客席に座って音を確かめます。しかし、これが本当に難しい。ホール全体では客席が一番いい音になるように設計されているはずですが、それでも一席一席すべて同じ音というわけにはいきません。このBoseサウンドシステムは、座席に座った人に最もいい音が届くように設計されているわけですから、これほど贅沢なことはありませんね。

それにしても、リーフの車内は本当に静か。音響空間にとって、余計な音がしないというのは、とても大切なことなのだと改めて気づかされました。いい音を出すために、何かを足すのではなく、いらない音、耳障りな音をなくしていく。複雑な形状や異なる素材に囲まれた車の中で、いかにシンプルに音を出せるか。Boseが追求する「ライフライク」な原音に、電気で走るリーフの静粛性は相性抜群なのではないでしょうか。

日産リーフ搭載Boseサウンドシステムの詳細はこちらをご覧ください。

プレスリリース

システム詳細

◆ボーズ・オートモーティブ株式会社http://www.bose.co.jp/auto

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西村 由紀江
筆者西村 由紀江

作曲家・ピアニスト。幼少より音楽才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア諸国への演奏旅行に参加し絶賛を博す。桐朋学園大学ピアノ科に入学と同時にデビュー。 アルバムは今までに30枚を超え、昨年にはデビュー25周年を記念した初のセルフカバー集のベストアルバムを発売。ふんわりした中に芯のあるピアノの音色と、美しく切ないオリジナルメロディは、幅広い層からの支持があり、コンサートなどでの語りは、茶目っ気のある人柄がのぞく。年間60本を超えるコンサートで全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」「病院コンサート」も行っている。加えて東日本大震災の復興支援として、被災地にピアノとピアノの音を届ける「Smile Piano 500」プロジェクトも活動中。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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