日産 新型 フーガ 3.7GT TypeS[2015年マイナーチェンジ] 試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
先進安全支援機能を大幅に追加設定
特にメリットが大きいのは、スカイラインに採用された安全技術を含めて、衝突の回避を支援する先進機能を数多く採用したことだろう。Aパッケージを除くすべてのグレードに標準装着している。
センサーには、ミリ波レーダー、カメラ、音波ソナーなどを幅広く採用した。衝突回避の支援機能は、2台先を走る車両も検知して、危険が迫れば早期に警報を発する。時速60kmで走行している時でも、緊急自動ブレーキによる衝突の回避を可能にした。
2車線道路などでは斜め後方を走る車両も検知して、ドライバーが気付かずに車線変更を開始すれば、警報を発すると同時に元の車線に戻る操作を支援する。後退しながら車庫から出るような場面では、両側から接近してくる車両も検知して、危険が生じれば警報する。
車両の周囲を上空から見たような映像としてカーナビ画面に表示するアラウンドビューモニターは、移動物の検知機能を採用した。カメラの視野内に歩行者などが入れば、ディスプレイの表示とブザーでドライバーに注意をうながす。
ミリ波レーダーを利用した車間距離を自動制御できるクルーズコントロールは、従来型と同様、全車速追従型になる。
前期モデルに対し大幅に改善された乗り心地
走行性能については、ショックアブソーバーの内部に装着されるリップルコントロールの形状を変更して、小刻みに伸縮した時の摩擦抵抗を安定させた。
足まわりを変更した効果は大きい。試乗車はV型6気筒3.7リッターのノーマルエンジンを搭載する370GTタイプSで、スポーツチューンドサスペンションも備わるが、先代型に比べて乗り心地がかなり改善された。タイヤサイズは20インチ(245/40R20)で、変更前は段差を通過した時などに扁平率の低いタイヤにありがちな硬さを感じたが、新型ではマイルドになっている。
その一方で、370GTタイプSには、以前と同じく4輪アクティブステア(ステアリングギヤ比の可変制御+後輪操舵)が備わる。操舵に対する車両の反応は機敏だ。車両重量は1770kgに達するが、ボディの重さをあまり意識させず、このサイズのセダンでは良く曲がる。
正確にいえば、曲がる時の反応は先代型が少しクイックだったが、新型は乗り心地が改善されてLサイズセダンを選ぶメリットを強めた。
[今や貴重なV6 3.7リッターの乗り味は・・・次ページへ続く]
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