新型フェアレディZのリア周りのデザインは4代目Z32から継承! 今、そのZ32を振り返る

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昨年8月に北米仕様が公開となった新型フェアレディZだが、2022年1月に開催された東京オートサロン2022の日産ブースにて、待望の日本仕様がアンヴェールされた。

公開された日本仕様は、国内限定240台の「Proto Spec」と9速ATを搭載するラグジュアリーグレード「Version ST」、さらに初代Z432を彷彿とさせるカラーやカスタムを施した「フェアレディZ カスタマイズプロト」。2022年6月下旬から順次販売予定の新型フェアレディZを前に、今回は前回の3代目フェアレディZ(Z31型)に続き、1989年に登場した4代目フェアレディZ(Z32型)を写真と共に振り返る。

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  1. 新たに未来的なフォルムが与えられたZ32フェアレディZ
  2. 日本車で初の最高出力280馬力というハイパワーを発揮
  3. Tバールーフを備えたモデルやコンバーチブルも設定

新たに未来的なフォルムが与えられたZ32フェアレディZ

平成元(1989)年、バブル真っ只中に誕生したのが4代目となるZ32型フェアレディZ。

それまで初代S30型フェアレディZ(1969~1978)から続く「ロングノーズショートデッキ」という古典的フォルムを継承してきたフェアレディZだったが、このZ32では新たに未来的なフォルムが与えられ、フェアレディZの新たなイメージを生み出した。

そんなZ32のデザインモチーフは、7代目となる新型フェアレディZにも強い影響を与えている。

新型フェアレディZのテールランプの形状は、Z32のそれに瓜二つ。しかも、Z32の頃では実現できなかった細かな形状もLED化により実現。当時のデザインをオマージュしつつも、最新モデルらしい雰囲気を創り上げることに成功している。

日本車で初の最高出力280馬力というハイパワーを発揮

そんなZ32は、それまでの歴代モデル同様に2シーターと、4人乗りの2by2というふたつのボディタイプを用意。

このZ32からは、従来の5ナンバーサイズを超え3ナンバー専用車となった。ボディサイズは、2シーターが全長4310mm×全幅1790mm×全高1250mmでホイールベースは2450mm。2by2が全長4530mm×全幅1800mm×全高1260mmでホイールベースは2570mmとなっている。

搭載するエンジンは、当時国産最高の280psを発揮するV型6気筒3リッターツインターボ「VG30DETT」型エンジン。日本車で初の最高出力280馬力というハイパワーで歴史に名を残すとともに、クルマ好きを熱狂させた。

サスペンションは4輪マルチリンク式。ターボモデルには4輪操舵のスーパーHICAS(ハイキャス)が備わり、比較的大柄なボディサイズながら俊敏なハンドリングを誇った。

インテリアは、ラウンド形状のインパネデザインや、メーターまわりのサテライトスイッチレイアウトが特徴的。いっぽうで、歴代続いてきた3連メーターのモチーフはZ32では採用されていない。

Tバールーフを備えたモデルやコンバーチブルも設定

Z32では、ノーマルルーフに加え、脱着式のTバールーフも用意されていた。2by2では全車に標準装備となっている。さらに、2シーターをベースにした国内初のオープンモデル「フェアレディZ コンバーチブル」も設定された。モーターショーでの参考出品を経て、デビューから3年が経った1992年に追加されている。

Z32は、デビュー時こそ華々しいものだったが、その後のバブル崩壊や景気停滞、さらには日産の経営不振が重なり、モデルチェンジの計画も頓挫。最終的に2000年まで生産を続けた。

今回は4代目フェアレディZ(Z32型)を振り返ってみた。フェアレディZと言えば、Z32の愛称で知られる“300ZX ツインターボ”に当時憧れた!という人も多いのではないだろうか。新型ではそんなZ32のリア周りのデザインがオマージュされているなど、当時を知るファンの方にもたまらない仕様となっている。発売開始された際には、そのあたりも実際に確認して楽しんでもらいたいところ。次回は5代目モデルを振り返る。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

日産/フェアレディZ
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新車価格:
549.8万円930.3万円
中古価格:
38万円3,650万円

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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