新型フェアレディZ登場で振り返る、歴代Z! リトラクタブルヘッドライトの採用やハイパフォーマンス化が行われた3代目Z31型
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
プロトタイプの発表からおよそ1年。2021年8月17日に7代目となる日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)の市販バージョンが米・ニューヨークで発表された。気になる新型フェアレディZだが、ここでは50年の歳月の中で登場してきた歴代モデルを振り返っていく。今回は1983年に登場した3代目フェアレディZ(Z31型)の登場だ。
高性能スポーツカーを目指した3代目Z31型
それまでのロングノーズ・ショートデッキスタイルは継承しながらも、大胆なイメチェンを果たし1983年に登場した日産 3代目フェアレディZ(Z31型)。
3代目フェアレディZ(Z31型)では、初代・2代目と続いた丸目2灯から矩形にチェンジ。パラレルライジング式リトラクタブルヘッドライトが採用された。
直線基調も取り入れてモダンに大変身したエクステリアは、無駄な張り出しや突起物がない滑らかなボディラインで、Cd値を先代の0.39から0.31と空力性能が向上。3代目では、欧州製のスポーツカーに比肩できる性能の獲得が図られた。
エンジンラインナップは、発売当初から2リッターもしくは3リッターのV6ターボエンジンを採用。前者は170PS、後者は230PSを発生し、欧州では最高速度250km/hオーバーを達成。
その後、1985年には新開発の直列6気筒ツインカムターボエンジンを搭載した「200ZR」も生まれた。
直列6気筒 2000cc DOHC RB20DET型エンジンは、世界初のセラミックターボを搭載。従来のターボに比べ、より低い回転から加給圧発生させることが可能になり、当時のTVCMでも「セラミック・レスポンス」のフレーズを使用していた。
また、後継モデルとなる4代目フェアレディZ(Z32型)では、3.0リッターV型6気筒 VG型エンジンのみのラインナップとなり、結果として直列6気筒を積む最後のフェアレディZとなった。
1986年のビックマイナーチェンジでは、日産の北米デザインセンター(NDI)により角が取れたスタイルにデザイン変更された。
また、3リッターV6ツインカムの「300ZR」も新たに登場。パワーは190PS止まりだったが、ノンターボの大排気量ツインカムエンジンを積んだ300ZRは、Z31後期型フェアレディZの新たな旗艦モデルとして君臨した。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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