オーテックオーナーズグループ(AOG)湘南里帰りミーティング2014【オーテックジャパン&ニスモ 代表取締役社長 宮谷正一氏インタビュー編】(1/2)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:茂呂幸正・和田清志・オートックワン編集部/インタビュアー: 山本シンヤ
”オーテックブランド”と”ニスモブランド”のすみ分けはどうなる?
山本シンヤ(以下、山本):宮谷社長はオーテックジャパンとニスモの社長を兼任されています。現在、ニスモのロードカーが増えている一方で、オーテックもコンプリートカー作りを続けているわけですが、ニスモ車とオーテック車のそれぞれ位置づけ、性格分けは今後はっきりさせるのでしょうか?
宮谷社長:結論からいえば、現在もそれぞれのブランドは異なる方向性を示しているつもりでいますし、それは今後も変わりません。
そもそも、現在のニスモのロードカーは日産自動車のプログラムの一環としてやっています。かつては、たとえば400Rのような限定的なコンプリートカーを販売していたこともありましたが、今のニスモのロードカー戦略は、日産自動車のサブブランドとして上手くグローバルに活用して行こうという考えです。ニスモの商品展開は本来的に日産自動車側が決める話ですからね。
日産自動車の中でもニスモビジネスオフィスというものがあり、日産自動車の中の組織に対して、もちろんニスモの影響力はあるのですが、日産のどのクルマにニスモのグレードを作るかや、パフォーマンスレベル、あるいはどの地域(国)で販売するかなどは、ニスモは日産自動車の戦略のひとつとしてやっていきます。
考え方としては、たとえばニスモのロードカーとオーテックのライダーが合体するようなことはありません。
山本:両者はあくまでも別のブランドとして展開して行くということですね?
宮谷社長:そもそもオーテックは、日本においては、ライダーシリーズやマーチボレロなどの存在は広く知られてきていますが、それ以外にも特装車など、実はオーテック製だというクルマがあります。現状では、一般的にはあまり知られていない部分ですが、今後はオーテックの〝モノ作りの力とブランド力〟を上げて行きたいと考えています。
オーテックのライダーシリーズやボレロは、そろそろ次の段階へという検討は始めています。次のデザインの方向性の検討です。将来的にリファインするのか?方向性を変えるのか?あるいはキープコンセプトでいくのか?などを検討中です。
とにかく、オーテックブランドをさらに強固にして、オーテックが培ったモノ作りの力を世界に見せつけ、オーテックという会社のスゴさをアピールしたいと思っています。
山本:オーテックは黒子的な存在ということですか?
宮谷社長:そうですね。黒子でも、すごく力強い黒子というイメージです。一方で、ライダーシリーズなどは黒子ではありませんが。
各ブランドをどのような味付けにするかが大事
山本:わかりやすく分けると、ニスモはGT-Rを筆頭にスポーツ系、オーテックはライダーなどでファミリーユース系、という位置づけになるのでしょうか?
宮谷社長:そこも論議中です。オーテックのベース車は必ずしもファミリーユースというわけではありません。たとえば、ミニバンのエルグランドでもハイパフォーマンスバージョンがあったり、ノートのライダーでもスロットル開度を変えるチューニングを施したりしています。
山本:ニスモとオーテック、それぞれの違いをもっとクリアにした独自の味つけ、ということですね。
宮谷社長:各ブランドをどのように味付けするか?このテーマについてはGT-Rでもさんざん論議しました。そもそも、GT-Rは世界一の高性能を標榜するスポーツカーですから、GT-R ニスモがノーマルのGT-Rの性能をただ上回るだけでは、ノーマルのGT-Rは世界一ではなくなり、存在意義が薄れてしまいます。そこで、味付けを変えることが大事になるのです。
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