トヨタ、インドから初の完成車輸出

インド製廉価車「トヨタ エティオス」を南アフリカへ輸出

トヨタは、インドのトヨタ車製造・販売子会社「トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)」が生産する小型廉価モデル「エティオス」シリーズ(セダン・ハッチバック)の南アフリカに向けた輸出を2012年3月より開始すると発表した。

TKMはエティオスをはじめとするインド国内向けモデルの生産拠点で、今回が初の完成車輸出となる。2011年3月に発表された「トヨタ グローバルビジョン」では、インドの自動車市場が拡大を続ける中、現在TKMが年間16万台を生産するところ、2013年には31万台の規模まで拡大することを明らかにしている。また同ビジョンでは、トヨタの新興国市場への拡販も、重要事項として位置づけられている。販売の今回の発表を機に、インドのTKMを新興国に向けた完成車やトランスミッションの生産供給拠点としても発展させることとなる。

なお南アフリカ向けのエティオスは、インド向けモデルをベースに、南アフリカ向けの仕様へ改良したモデルを開発・生産する予定だ。

トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM) 概要

■社名：トヨタ・キルロスカ・モーター株式会社(Toyota Kirloskar Motor Ltd.)

■代表：中川 宏 社長

■設立時期：1997年10月６日(生産開始1999年12月)

■所在地：カルナタカ州バンガロール市の郊外

 ■生産車種：イノーバ、フォーチュナー、カローラ、エティオス、エティオス リーバ

■資本金：約70億ルピー

■出資比率：TMC：89％、キルロスカ・グループ：11％

■従業員数：約5,700名(2011年８月末時点)