「マセラティ グラントゥーリズモMC ストラダーレ」がワールドプレミア

マセラティはパリ・モーターショーで、卓越したスポーツ性能と圧倒的なパワー、そして最軽量化を実現したマセラティ史上最速の新型クーペ『マセラティ グラントゥーリズモMC ストラダーレ』を初公開した。ヨーロッパでの発売開始は2011 年2 ⽉、国内販売は2011 年内を予定している。

『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』はマセラティのワンメイクレース「トロフェオ・グラントゥーリズモMC」や、マセラティが好戦績を挙げたFIA 認定の「GT4 ヨーロピアンカップ」のレースモデルから得たノウハウをもとに開発された。ハンドリング性能、パフォーマンスとも大幅に引き上げられ、最高時速はマセラティのロードカーとしては初めての300km/h 超を誇る。

その俊敏なハンドリングとエアロダイナミクス性能は、マセラティ伝統のレーシングスピリッツに加え、「FIA GT1 ワールドチャンピオンシップ」をはじめとする、マセラティが現在ヨーロッパで参戦する3 つのモータースポーツカテゴリーで培った最先端技術を結集。ロード走行とサーキット走行をバランスよく調和させた「グラントゥーリズモ」を、さらに⼤きく進化させている。

また、より強力なダウンフォースを生み出すため、エアロダイナミクス性能を最適化。燃費を抑えながら、ベースモデルである「グラントゥーリズモS」の最上級の快適性はそのままに、より俊敏で圧倒的なパフォーマンスを実現している。

『グラントゥーリズモ MC ストラダーレ』の4.7 リッターV8 エンジンは、「グラントゥーリズモS」を7kW, 10 ⾺⼒上回る最⾼出⼒330kW、450 ⾺⼒、さらに最⼤トルクも20Nm 上回る510Nm を発揮する。レースから得た技術はさらに進化して、「グラントゥーリズモS」から110kg もの軽量化を達成。総重量を1,770kg に抑えている。重量配分はフロント48:リア52 の理想的な数値を実現し、安定したハンドリングとタイヤ性能の向上に⼤きく寄与している。

さらにトランスアクスルレイアウトを採用したギアボックスには最先端テクノロジーを投入。電子制御セミオートマチックトランスミッションによる改良型MC レースシフトは、シフトチェンジに要する時間をわずか0.06 秒にまで短縮している。これら革新的な動力性能により、『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』は0-100km/h 加速4.6 秒という究極のパフォーマンスを獲得している。

よりシンプルなレイアウトに変更されたダッシュボード上のドライビングモードセレクトでは、アップグレードした「オートモード」や「スポーツモード」と共に、マセラティ市販モデルでは初の「レースモード」を設定。また、ベースモデルの4シーターから、サーキット専⽤マシン「MC12」以来の2 シーターモデルとなっている。さらに『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』は、ブレンボ社が新たに開発したカーボン・セラミックブレーキ、特注設計のピレリ製タイヤ、独創的なサスペンションレイアウト、そして剛性感があり軽量のカーボンファイバー製シートなどを導入している。

『グラントゥーリズモ MC ストラダーレ』の開発を促したのは、 “「GT4 ヨーロピアンカップ」や「トロフェオ・グラントゥーリズモMC」のレーシングマシンのような、公道⾛⾏可能なスーパースポーツカーが欲しい”というお客様からの強い要望。マセラティのレーシングプログラムとロードカーの間では、さまざまな技術のフィードバックがあり、『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』はそのノウハウを投⼊した最新マシンとなっている。1990 年代には、「ギブリオープンカップレース」のレースカーをきっかけにして「ギブリカップ」が⽣まれ、その10 年後には「トロフェオ・グラントゥーリズモ」から「グランスポーツMC ビクトリー」が誕⽣している。その培ってきた技術⼒が証明されたのが、ロードバージョン「MC12 ストラダーレ」から開発され、現在「FIA GT1 ワールドチャンピオンシップ」で輝かしい勝利を収めているレースマシン「MC12」。

その独特なボディー形状は、サーキット走行をベースに設計され、『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』が「トロフェオ・グラントゥーリズモMC」や「GT4 ヨーロピアンカップ」のレースマシンのコンフィグレーションを満たしている「グラントゥーリズモMC」の直系モデルであることを物語っている。新設計のフロントスプリッター、バンパー、ボンネット、フロントガードパネル、シル、エグゾーストに加え、新型のリアバンパーも装備。ロールケージや4 点式のレーシングハーネスも、「グラントゥーリズモMC ストラダーレ」のレーシングスピリットを体感することができるオプションとして用意されている。

ドライバビリティは、「グラントゥーリズモS」のロングホイールベースから⽣まれる安定性や快適な走行性能をそのまま継承。『グラントゥーリズモMC ストラダーレ』は、公道⾛⾏可能なレーシングカーの妥協を排したパフォーマンスと、すぐれた実⽤性を持つスーパースポーツカーならではの革新的なハンドリング性能を兼ね備えた類まれな存在。

2010 年売上、第2 四半期は対前年比56.8%増、中間期は33.2%増

2010 年第2 四半期の売上高は、前年同期⽐56.8%増の1 億7,400 万ユーロ(200 億1,000 万円)を達成。この大幅な売り上げの伸びは、「クアトロポルテ」とニューモデル「グランカブリオ」の好調な販売が寄与している。販売台数は1,697 台で、前年同期⽐45.2%の増加。

営業利益は 800 万ユーロ(売上の4.6%)となり、2009 年の第2 四半期と⽐較すると200 万ユーロ増という大きな伸びを示している。

一方、2010 年中間期の売上⾼は前年同期⽐33.2%増の3 億100 万ユーロ(3,461 億5,000 万円)となり、販売台数も「グランカブリオ」が好調な売れ⾏きで、前年同期⽐29.4%増の2,902 台を販売した。

世界各国ほとんどのエリアで売上増を達成しているが、特に北⽶(45%増)、英国(92%増)、中国(147%増)は顕著な伸びを⽰している。

この結果、中間期の営業利益は1,200 万ユーロ(売上の4%)を達成、前年の営業利益500 万ユーロの2 倍以上の伸びとなった。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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