トヨタとスバルが技術連携をさらに深化|次期86/BRZや新型AWDモデルを開発
トヨタとスバルが新たな業務提携に合意
トヨタとスバルは、両社の長期的提携関係のさらなる発展・強化を目指し、2019年9月27日に新たな業務資本提携に合意した。
CASE時代に向け結びつきを強化
両社は2005年に業務提携について合意して以来、スバルによるトヨタ車両受託生産や、トヨタからスバルへの車両供給、ならびにFRスポーツカー「トヨタ 86」/「スバル BRZ」の共同開発などの協業に取り組んできた。
また自動車業界に大きな変化が訪れている今、CASE領域を含む新しい領域における対応が求められており、2019年6月にはスバルのAWD(全輪駆動)技術とトヨタの電動化技術を活用したEV専用プラットフォームおよびEV車両開発にも取り組むことで合意したことを公表した。
100年に一度の変革期において、両社は更に絆を強め、力を合わせていくことでCASE時代においても「走る愉しさ」を追い求め、これまでのトヨタ、スバルを超える、もっといいクルマづくりを目指す。
さらに両社のブランドの独自性を尊重しつつ、次のステージに向け、関係をより深いものに発展、結び付きを強化するために、今回トヨタからスバルへの出資比率を引き上げるとともに、スバルもトヨタの株式を取得することに合意した。
業務提携の内容
■これまでのトヨタ、スバルを超える、もっといいクルマづくりの追求
・両社の強みを持ち寄り、AWDモデルを共同で開発
・TOYOTA 86/SUBARU BRZ 次期モデル共同開発
■100年に一度の変革期を生き残るための協業拡大
・Crosstrek Hybridに続き、他のスバル車へもTHS(トヨタハイブリッドシステム)の搭載を拡大
・コネクティッド領域での協調、自動運転分野での技術連携
資本提携の内容
トヨタによるスバル株式の取得 | スバルによるトヨタ株式の取得 | |
---|---|---|
取得株式数 | 議決権比率20%に達するまでの株式数 (2019年3月31日現在では 24,289,500株(議決権比率3.17%)) ※なお、本業務資本提携に基づく、 トヨタによるスバル株式の取得により、 トヨタの議決権比率は現状の16.83%から20%以上となり、 スバルはトヨタの関連会社となる見込み。 | 左記のトヨタによるスバル株式の 取得に要した金額と同額(800億円を上限とする) に相当する株式数 |
取得方法 | 市場買付け及び/又は相対取引を通じた買付け | 市場買付け及び/又は相対取引を通じた買付け |
取得時期 | 競争当局の承認が得られ次第取得予定 | 競争当局の承認が得られ次第取得予定 |
両社のコメント
トヨタ 豊田章男社長のコメント
100年に一度の変革の中、今後CASEの進展によってクルマの在り方が変わっても、「走る愉しさ」はクルマの本質であり、しっかりと守り続けるべきものだと思います。私自身もラリーストであり、インプレッサで練習に励んでいた経験などから、スバルの素晴らしいAWDの技術を肌で感じてきました。
また一方で、我々トヨタもWRCなどを通じAWDの技術を必死に磨いています。「走る愉しさ」を追求してきた両社が、お互いの持つ強みを持ち寄り、更に関係を深めることで、CASEの時代に相応しい「もっといいクルマづくり」の可能性を追求していきたい。
スバル 中村知美社長のコメント
スバルとトヨタとの間には既に14年間におよぶアライアンスの歴史があります。その間、商品開発・生産・販売など各分野にて人的交流も含めた絆を深めてきました。ここまで築き上げた両社の関係をもう一段ステップアップさせることにより、CASEなどへの対応力を強めるとともに、お互いに技術を磨き合いながら、両社の共通の想いである「もっといいクルマづくり」を加速させます。これはスバルが提供する「安心と愉しさ」という価値を高めることであり、必ずやお客様にも喜んでいただけることと信じています。
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