いすゞ 東京オリンピックに向け”2両編成”バスで大量輸送|国産初のハイブリッド連節バスを発売
いすゞが国産初のハイブリッド連節バスを発売
いすゞ自動車は、日野自動車と共同で開発した国産初のハイブリッド連節バス「エルガデュオ」を2019年5月27日から発売した。価格は9482万4000円(消費税込み)。
エルガデュオは日本の道路事情を踏まえた車両寸法とし、効率的な大量輸送を実現した。また路線バスでは世界初の「ドライバー異常時対応システム」の搭載により安全性を高めるとともに、ハイブリッドシステムの採用で環境負荷にも配慮する。
なお名称のエルガデュオは、いすゞの路線バスシリーズ「エルガ」に連節バスの「2つ」の車両を表す「デュオ」を加えたものである。
>>路線バスでは珍しい!? 向かい合わせの席もあるエルガデュオの内外装を見る(画像18枚)
エルガデュオの主な特長
大量輸送の実現
エルガデュオは日本の道路事情を考慮した車両寸法となっている。全長は約18mで、レイアウトの最適化によって優れた小回り性を発揮し、道幅約7mの所要道路を直角に曲がることができる。
定員は最大120名で、朝夕の時間帯に利用客が集中する通勤通学ラッシュ時や一日を通して利用客が多い観光地での大量輸送を実現する。
安全性を考慮した連結部分
前車室と後車室の角度が一定以上になると、連節器の破損を防ぐために警報音により注意を促す連節制御システムを採用し、十分な安全性を確保している。
また後退する際に時速6キロ以上になると、エンジントルクの制御にくわえ前車室と後車室の角度が大きさによって警報ブザーが鳴る仕組みだ。それでもさらに角度が大きくなると、連節器エマージェンシーブレーキが作動して車両を停止させ、安全を図る。
ゆとりのある車内
前車室から後車室につながるノンステップエリアはゆとりある室内高を実現し、後車室後方の対面シート部は余裕のある膝前の空間を確保した。また側面の窓は開放感を重視し、座席からでも車外の確認がしやすく明るい室内空間となっている。
さらに前扉にはグライドスライド扉、中・後扉には拡幅引き扉を採用し、扉幅の拡大により大量輸送の乗降時間を短縮する。
バリアフリー
前車室はフルフラットとし、後車室もノンステップエリアを広く確保するとともに、連節バスとして最適なシートレイアウトによって乗客の利便性、快適性を実現している。
緊急時にも対応できる安全性
路線バスで世界初、ドライバー異常時対応システムを採用
ドライバー異常時対応システムは、走行中ドライバーが急病などで安全に運転できない状態に陥った場合、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して停止する機能である。
車内では赤色フラッシャーランプと音声アナウンスによって異常時であることを乗客に伝え、車外に対してはホーンを鳴らし、ハザードランプとブレーキランプを点滅させて異常を知らせる。立席の乗客の安全性に配慮した、路線バスに適した制御となっている。
乗降時に床を低くする”ニーリング”
乗降時に車両を左に傾けることで乗降性が向上し、乗客の安全な乗り降りをサポートする。
また低速走行中、路面の障害物を避ける時の車高アップ機能と、頭上の障害物を避ける時のロアリング機能も備えている。
パワーと省燃費の両立
A09Cエンジン排ガス処理システム
エルガデュオは総排気量8866ccのA09Cエンジンを採用し、またPMとNOxを低減するための後処理装置にはPM除去装置+尿素SCRを採用することでパワーと省燃費の両立を実現した。
また排出ガスを削減するアイドリングストップ&スタートシステムを採用し、省燃費や騒音防止に貢献する。
ハイブリッドシステム
最新のクリーンディーゼルエンジンとハイブリッドモーターを組み合わせ、パワーと省燃費の両立を実現するとともに、ハイブリッドバッテリーで駆動する電動式パッケージクーラーなど最新技術を採用している。
トランスミッション
クラッチ操作の不要な7速AMTを採用。またギア段を自動で選択する自動変速モードと、走行状況に応じて手動でギア段を選択できる手動変速モードの切り替えにより、道路状況に合わせた運転が可能となった。
主なスペックと価格
■車型:ハイブリッド連節バス エルガデュオ LX525Z1
■全長:1万7990mm(約18m)
■エンジン:A09C-G1100 265kW(360PS)
■トランスミッション:7速AMT
■東京地区希望小売価格:9482万4000円(消費税込み)
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