日野自動車、東京オリンピックに向け”超”大型バスを発売|国産初のハイブリッド連節バス

日野自動車が国産初の連節バスを発売

日野自動車は、いすゞ自動車と共同で開発した国産初の大型路線ハイブリッド連節バス「日野ブルーリボン ハイブリッド連節バス」を2019年5月27日に発売した。

日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスは日本の道路事情を踏まえた車両寸法となっており、ハイブリッドシステムの採用により環境負荷にも配慮している。また先進安全装備として、路線バスでは世界初となる「ドライバー異常時対応システム」を搭載している。

これまで国内の連節バスはメルセデス・ベンツなどの輸入車に頼っていたが、2020年に開催される東京オリンピックに向け、輸送力とともに環境性能、安全性を高めた国産車がついに登場した。

>>中は意外とゆったりしてる! 連節バスの車内や内外装を見る(8枚)

日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスの主な特長

最大120名を乗せ、バリアフリーにも対応

定員120名という大量輸送能力を備えるほか、前車室はフルフラットとし後車室もノンステップエリアを広く確保し乗降性やバリアフリーにも配慮した。

また連節バスとして最適なシートレイアウトにより、乗客の利便性、快適性を実現した。

ハイブリッドの環境性能

小排気量でありながら十分な高出力・高トルクを発揮するA09Cエンジンを採用し、ハイブリッドシステムとAMTの協調制御による変速の最適化を図っている。

エンジンとモーターの間にクラッチを配置することでエネルギー回生効率を向上させるとともに、モーターのみによる発進を可能にし、省燃費と環境性能を追求した。

世界初の緊急時停止システム

路線バスとしては世界初となる、ドライバー異常時対応システムを採用している。

ドライバーに急病などの異常が発生した際、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して停止。立席の乗客の安全性に配慮し、路線バスに適した制御となっている。

高度道路交通システム(ITS)技術の内容

連節バスは次世代都市交通システムでの活用を想定しており、情報通信によって事故や渋滞対策を行う「高度道路交通システム(ITS)」技術が専用に開発された。

プラットホーム正着制御

路面上の誘導線をカメラで認識し、自動操舵、自動減速によりバス停へ誘導することで運転操作を支援する。バス停側の対応とあわせて、隙間・段差を解消することで円滑な乗降を実現する。

協調型車間距離維持支援システム(CACC)

自動車専用道路での走行において、先行車の加減速の操作情報を通信で後続車に送ることで先行車との車間距離を高精度に制御し、無駄のないスムーズな加減速を実現する。

衝突警報

ミリ波レーダーにより障害物および先行車両を検知し、衝突の可能性がある場合はディスプレイ表示や警報音でドライバーに警告する。

路車間通信・車車間通信

バスの走行特性に対応した路車間通信(ITS専用周波数)による安全支援(赤信号注意喚起、赤信号減速支援、右折時注意喚起、信号待ち発進準備案内)や、バス優先の信号制御を行う高度化PTPS(公共車両優先システム)に対応。

車群走行時には車車間通信も活用して車群の構成や台数を把握し、車群単位での信号通過やバス停発車を支援する。

※高度化PTPSを含む車群走行に対応したシステムは、トヨタ自動車も含めた3社共同開発

視覚支援カメラシステム

車両内外にカメラを設置し、ドライバーはモニターで監視を行う。車外に設置したカメラは車両停止時に車両周辺の移動物を検知し、ドライバーにアイコンの点滅と音で警報を行う。

主なスペックと価格

■名称:日野ブルーリボン ハイブリッド 連節バス

■型式:KX525Z1 路線・都市型・連節

■仕様:120人乗り(座席36+立席83+運転席1)

■エンジン:A09C-K1 265kW(360PS)

■トランスミッション:7速AMT

■東京地区希望小売価格(代表車型):8800万円(消費税抜き)

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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