ホンダが八千代工業を完全子会社化…国内生産体制の強化へ

ホンダは、日本のモノづくり強化を目指し、日本の四輪生産体制を進化させると発表した。

具体的な取り組みとして、「国内生産拠点の進化」と「グローバル生産技術の進化を日本で行う機能の新設」を行うとしている。

電動化や知能化など新技術の急速な進展により、自動車産業は過去にない大転換期を迎えている。クルマづくりはこれから大きく変化することから、開発現場だけでなく生産現場も大きく進化させる。

ホンダは創業以来、モノづくりの技術・ノウハウを日本で確立し、海外の現場に素早く展開させ、各地域の現場でさらに創意工夫を凝らすことで、グローバルで成長を遂げてきた。新技術へのスピーディな対応が求められる今後は、日本の生産機能をさらに進化させ、日本がグローバルでリードする体制が不可欠になる。

国内生産拠点の進化

国内の四輪完成車工場の特長を活かし、競争力を高める生産体制を構築する。

■埼玉製作所

電動化など新技術への生産対応のため、狭山と寄居の完成車工場を、最新の生産技術が備わる寄居完成車工場に集約。この集約は、2021年度を目処に完了する予定である。

また、ここで蓄積した新技術の生産ノウハウは、モノづくりをリードする日本から海外の生産拠点に展開し、日本がグローバルをリードする体制を構築する。

狭山完成車工場の従業員は、寄居完成車工場を中心に異動し、これまでに培ってきた生産ノウハウを最大限に活かす。

■鈴鹿製作所

競争力のある軽乗用車およびスモールカーを生産する技術・ノウハウを構築し、引き続きグローバルに水平展開する役割を担っていく。

■八千代工業株式会社 四日市製作所

ホンダの子会社であるヤチヨに委託している少量モデルのさらなる効率化を目指し、ホンダがヤチヨ完成車生産事業の完全子会社化を検討する基本合意書を2017年10月4日に両社で締結した。

ヤチヨが蓄積してきた技術や人材を活かしながら、最適な少量生産体制に進化させ、より一層の効率化を図る。

グローバル生産技術の進化を日本で行う機能の新設

電動化などの新技術に対応した生産技術を構築・標準化し、海外の生産拠点に展開させる機能を、寄居完成車工場内に新設する。

各生産拠点のアソシエイトが日本に集い、日本で蓄積したノウハウをベースに、生産技術やプロセスの企画を共同で行う。そして、本機能がもつ実証ラインで検証を行い、熟成を図ることで、技術・プロセスを標準化させます。これをグローバルに水平展開し、高品質な新商品をスピーディに立ち上げ、市場に投入する。

また、この機能を通じてグローバルの人材育成を加速させていく。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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