ホンダが新型車全車に自動ブレーキ標準装備へ、新型CR-Vの国内導入も検討か

ホンダミーティング2017
本田技研工業株式会社 社長執行役員 八郷隆弘氏

本田技研工業は、栃木県にある本田技術研究所四輪R&Dセンターで「ホンダミーティング2017」を開催した。

ホンダミーティングとは、世界各国のメディアやジャーナリストを一堂に集め、開発中の先進技術や新型モデルなどをいち早くメディアに紹介するイベントである。

そのイベントの冒頭で、本田技研工業の社長である八郷隆弘氏が今後のホンダの方向性について語った。

ホンダはさらなる安全を目指すため、今秋発売予定の新型N-BOXを皮切りに、今後発売する新型モデル全車にHonda SENSING(ホンダセンシング)を標準装備すると発表した。

また、米国から販売を開始したミドルサイズSUVの新型CR-Vにハイブリッドも追加したことで、さらなるグローバル展開を図ると言い、現状では新型CR-Vの日本導入は未定とのことだが、SUV人気が高まりハイブリッド需要もある日本での導入も検討に入ったと思われる。

さらに、ホンダの新しいデザインの方向性を示す次期(新型)アコードを秋のモーターショーで披露するともコメントした。

>>ホンダ 新型CR-Vやシビックなどの写真を見る

今後のホンダの方向性

ホンダ 新型CR-V

■グローバルモデルと地域専用モデルの強化

<グローバルモデル>

シビック:デザインと走りに磨きをかけたモデルとして各地域で好評、7月下旬に日本でも発表予定

CR-V:米国を皮切りに販売開始。ハイブリッド車(HEV)も追加し、さらに強いグローバルモデルへ

次期アコード :デザインと走りを進化させ、2017年に米国からフルモデルチェンジを開始

<地域専用モデル>

ホンダ アヴァンシア(中国専用車)

・BR-V(アジア)、 リッジライン/ オデッセイ(北米)、アヴァンシア/ UR-V(中国) など、各地域で好評な専用モデルが成長してきた

・日本の軽乗用車N-BOXは、今秋フルモデルチェンジを予定

■四輪車の「デザイン」と「走り」

デザイン:新たなホンダのデザインの方向性を秋のオートショーで公開

走り:ホンダが目指す進化した「ドライバーが意のままに運転できる走り」の技術を開発中

■電動化技術の導入強化

ホンダ クラリティシリーズ

・2030年に四輪車グローバル販売台数の3分の2を電動化することを目指す

・ハイブリッドシステムをベースとする、ホンダ 独自の高効率なプラグインハイブリッド システムを採用したモデルを今後の開発の中心とする

・ゼロエミッションビークル(ZEV)についても、燃料電池自動車(FCV)に加え、電気自動車(バッテリーEV)の開発を強化する

・バッテリーEV:2018年発売予定の中国専用モデルに加え、他の地域に向けても専用モデルを現在開発中、今秋のオートショーで公開する

・開発速度を速めるために電動車両の開発体制を強化、パワートレインから車体まで1台を一貫して開発する専門組織「EV開発室」を2016年10月に研究所内に設立した

■先進安全技術導入への取り組み

<Honda SENSINGのさらなる普及>

・日本では、新型N-BOX以降、軽自動車を含めた全ての新型モデルで標準装備する

・北米や中国、欧州など他の地域でも新型モデルから適用を拡大する

<自動運転技術の開発>

ホンダの自動運転車

・自動運転技術を通じて『すべての人に交通事故ゼロと自由な移動の喜びを提供する』ことを目指す

・実現したい価値は、以下の3点

-『事故に遭わない社会の実現』

-『誰もが、いつまでも、自由に移動出来るモビリティの提供』

-『移動が、楽しくなる時間と空間の創出』

・ホンダ の自動運転コンセプト

-危険に近づかず、周囲にも不安を与えない走行で、使う人への「任せられる信頼感」の 提供を目指す

-滑らかで自然な運転特性を持つ「心地よい乗車フィーリング」を備えることで、ドライバーが心から信頼でき、思わず出かけたくなる移動の楽しさを提供する

・2020年に高速道路での自動運転技術を実現し、その後一般道に拡大、より広いエリアで使えるようにする

・高速道路での自動運転:複数車線での自動走行を可能とする、ドライバーの指示が不要な自動車線変更機能や、渋滞時にドライバーが周辺監視を行う必要がない自動運転の実用化を目指す

・さらに、パーソナルカーユースに向けたレベル4自動運転について、2025年頃をめどに技術的な確立を目指す

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ホンダの最新自動車ニュース/記事

ホンダのカタログ情報 ホンダの中古車検索 ホンダの記事一覧 ホンダのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる