WTCC開幕!ホンダ シビックが1-2フィニッシュを飾る
<オープニングレース>
予選順位10番手までがリバースグリッドで行われるオープニングレースで、カストロール・ワールド・ツーリングカー・チームのティアゴ・モンテイロ選手は予選トップタイムで10番手、ノルベルト・ミケリス選手は8番手からのスタートとなった。
スタートでポジションを上げた2台は1周目にミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が7番手にポジションアップ。その後トップ車がコースアウトして脱落し、2台はひとつずつ順位を上げました。狭くストレートの短いストリートコースだけに追い抜きは難しく、ミケリス選手は5位、モンテイロ選手は6位でフィニッシュした。
Honda Racing Team JASから参戦する道上龍選手は、13番手から好スタートを決めたが、1周目に後続に追突されマシンにダメージを負い、リタイアを余儀なくされた。
<各コメント>
▽Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー 古川隆一氏
「オープニングレースについては、道上選手がオープニングラップで追突されてマシンにダメージを負ってしまいました。何もできないままレースを終え、マシンの仕上がりについてポジティブだっただけに残念な結果でした。ミケリス選手、モンテイロ選手は、共に好スタートでポジションを上げましたが、なかなか抜けないコースだけに、それ以上のポジションアップは難しく、レース途中でマシンを温存する作戦を取らざるを得ませんでした。 メインレースでは、ミケリス選手が好スタートで2番手を奪い、ポールポジションからモンテイロ選手もきっちりトップを守って、早々に1−2態勢を作りレースをコントロールする事ができ、目指した通りの結果が得られました。道上選手も1周目に9番手に上がりましたが、途中でわずかな隙を突かれて10番手でフィニッシュし、ポイントを獲得しました。全体としてシーズン開幕戦としては、とても良いスタートが切れたと思っています。 ウインターテストにおけるチームの努力が実ったと言える結果であり、チームの皆一人一人に感謝したいです。しかしながら、チャンピオンを取るにはまだまだパフォーマンスを上げる必要性を感じています。特に次戦のモンツァはエンジンパワーがモノを言うコースですから、一層努力してレベルアップを図り、この好調を続けていきたいと思います」
▽道上龍選手
「予選では自分のミスで残念な結果となりましたが、マシンの感触はとても良く、コースの特性も自分に合っている感じがあったので、気持ちを切り替えてレースに臨みました。オープニングレースではスタートがとてもうまく決まり、1周目でモンテイロ選手のすぐ後ろに着くことができたのですが、後ろから追突されて、何もすることができずにスピンしてしまいました。左リアのアームにダメージを負ってしまい、何とかピットに戻ることができましたが、レースはリタイアせざるを得ませんでした。早い段階でピットに戻れたので、メインレースに向けてマシンを直すことができたので良かったです。 メインレースでは始めいいペースで走れていたのですが、なかなか抜けないコースだけにポジションを上げることはできませんでした。ちょっとしたミスの隙を疲れてハフ選手に抜かれてしまいましたが、レースを走り切ることができたことで多くの収穫を得られたと思います。 WTCCは、短い距離のレースですが、その中に色々な要素が詰まっていて独特の難しさがあります。まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあると感じましたし、世界のトップレベルと競う大変さも実感しました。これからも経験を重ねて、自分をレベルアップさせていきたいと思います」
▽ティアゴ・モンテイロ選手
「シーズン最初のメインレースに勝利し、ドライバーズとマニュファクチャラーズのチャンピオンシップをリードできたことは、自分自身とチームにとってとても素晴らしい気分です。 ストリートサーキットでは、追い抜きが非常に厳しいので、予選でポールポジションをとることがとても大切でした。 私は良いスタートをし、非常に暑い日にブレーキやタイヤに注意を払いながら、自分のペースをコントロールして、トップでチェッカーフラッグ受けることができました。とても素晴らしい勝利です」
▽ノルベルト・ミケリス選手
「チームにとって素晴らしい結果であり、モンテイロ選手の勝利を祝福したいと思います。 今日の結果はスタートがすべてでした。ここでは追い抜くのは非常に難しいので、私は自分のポジションを守りきれることを確信していました。 今シーズンに向けて強力なスタートを切れたことをとても嬉しく思います」
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