高速道路の逆走事故、出口間違え故意的に逆走する人も

※写真はイメージです

最近、高速道路での逆走事故が頻発している。NEXCO中日本では「案内標識や路面表示で進行方向を確認してください。行き先を間違えた場合や行き過ぎてしまった場合も、そのまま走行し、次のインターチェンジで降りてください。本線上や料金所付近でのUターンはできません」と呼びかけている。

では逆走事故は一体どこで発生しやすいのか?NEXCO中日本によると逆走が起こりやすいポイントがあるのだという。

■インターチェンジ付近

インターチェンジ付近

■料金所付近

料金所付近

■SA・PA付近

SA・PA付近

これらを見ると、「目的の出口などを間違えて合流部や本線でUターン」する人がいるというから驚きだ。予め把握して安全な走行を心掛けよう。

最近の逆走例(発生日時/道路/概要)

(1)平成26年12月/外環道/和光北IC出口から流入し、和光IC方面に逆走。和光IC入口に逆行で流入してきたところを確保。運転手:80代男性、認知症の疑いあり。

(2)平成27年1月/道央道/ガス欠で停車した運転手が、通報でかけつけたNEXCO東日本の車両を奪い、登別室蘭ICから札幌方面に逆走。約60kmに渡り逆走し、道路外に逸脱事故を起こしたところを確保。運転手:30代男性

(3)平成27年1月/北陸道/本線上でUターンしたと思われる車が三条燕ICから巻潟東IC方面に逆走。逆走車を避けようとした車が中央分離帯に衝突するなど計8台が絡む事故が発生。運転手:20代男性

(4)平成27年1月/東北道/一関ICから若柳金成ICの上り線を逆走。順行していたトラックと逆走車が正面衝突し、逆走車の運転手が死亡する事故が発生。運転手:30代男性

逆走の発生状況

逆走防止対策の推進
逆走発生箇所逆走事案の傾向

NEXCO東日本では、交通事故または車両確保に至った逆走事案が、平成23年1月から27年9月までに302件発生し、そのうち10件が死亡事故に至っている。

高速道路での逆走行為は、重大事故につながり大変危険であるため、従前から、啓発活動並びに矢印路面標示、注意喚起看板の設置などの逆走防止対策を実施している。

逆走行為が起こりやすい箇所(インターチェンジ・ジャンクション・サービスエリア・パーキングエリア)について、矢印路面標示や注意喚起看板の視認性向上、合流部におけるUターン防止対策の強化を積極的に推進している。

逆走車を発見したら

料金所の係員、最寄SA・PAの非常電話同乗者の方から道路緊急ダイヤル(#9910)で通報。

情報板やハイウェイラジオで直ちに情報提供を行っている。逆走情報を見聞きしたら速度を落とし、十分な車間距離をとって、通行帯の最も左側を走行しましょう。また、逆走車を前方に発見した時は、衝突を避け路肩等の安全な場所に停車しましょう。

※逆走車両のほとんどは追越車線を走る傾向がある

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