ボルボ、サウスカロライナに新工場を建設開始
次期モデルのS60から生産を開始
ボルボ・カーは、米国サウスカロライナ州バークレー郡で新工場の建設に着手した。
この新工場では、ボルボの新しいプラットフォーム、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を基に設計された次世代のボルボ S60から生産を開始する予定となる。
ボルボは新工場の建設に約5億ドルを投資し、初期は年産約10万台の生産を見込んでいる。
9月25日にサウスカロライナで行われた起工式には、ボルボ米国担当上級副社長のレックス・カーセマ ケルス氏のほか、サウスカロライナ州のニッキ・ヘイリー知事や州政府高官が出席した。
レックス・カーセマケルス氏は、「サウスカロライナでの新工場建設は、ボルボが米国市場への確固たる取り組みの表れです。米国はボルボのグローバルでの成長戦略の要です。この新工場は、今後数年間で一新される製品ラインナップとともに、米国におけるボルボの存在感を高めることに極めて重要な役割を果たします」と述べた。
SPAをベースにした新しいボルボ S60は、現在スウェーデン・イェーテボリのボルボ本社で開発中。
米国製S60は米国市場のほか、チャールストン港から輸出され、現在計画中の他のモデルとともに海外でも販売される。
メイド・イン・サウスカロライナのボルボ第1号車は2018年後半にラインオフする予定となっている。
建設用地にバークレー郡を選んだ理由として、国際的な貿易港や社会インフラが整っていること、優秀な労働力、魅力的な投資環境、高い生産技術を有する産業基盤があることなどがあげられるという。
ボルボは、こ の工場の従業員を10年間で2,000人まで増やし、長期的には4,000人まで増やす予定としている。
現在ボルボでは、欧州で2拠点、中国で2拠点の工場が既に稼働しており、米国で新工場が完成すると3大陸で自動車を生産する体制が整うことになる。
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