【F1日本グランプリ】ホンダ、ホーム鈴鹿で惨敗!バトン「他のチームとスピード差がありすぎてどうしていいかわからない」

F1日本グランプリ2015

F1日本グランプリの決勝レースが9月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。1位はメルセデスのルイス・ハミルトン選手、そして同じくメルセデスのニコ・ロズベルク選手が2位、3位にはフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手が入った。

ホームレースとなった注目のマクラーレンホンダ勢は、フェルナンド・アロンソ選手が11位、ジェンソン・バトン選手が16位という厳しい結果となった。

F1日本グランプリ2015

アロンソ選手は12番グリッド、ジェンソン・バトン選手は14番グリッドからスタートし、1周目に発生した複数のアクシデントによって順位をいくつか上げたものの、両ドライバーとも後続の速いマシンを後ろにとどめることができなかった。

アロンソ選手はトロ・ロッソのカルロス・サインツJr選手およびマックス・フェルスタッペン選手と果敢にバトルを繰り広げ、ザウバーのマーカス・エリクソン選手に対するリードを十分に広げた上で11位で完走した。

一方、バトン選手は2回目のピットストップの後、エリクソン選手の後ろでコース上に復帰するという不運に見舞われ、他チームの速いマシンに囲まれた中で走行することになり、レースを16位で終えた。

◎フォトギャラリー

▼各コメント

フェルナンド・アロンソ選手

F1日本グランプリ2015

「直線で他のドライバーに追い抜かれ、コーナーに差し掛かったときに他のドライバーがブレーキを踏むタイミングを間違えたり、ミスを犯したりするのを見ていながら、その後、自分がコーナーを完ぺきに走り抜けたとしても、直線でブロックするのが難しく、フラストレーションを感じます。我々はプログラムを改善しなければなりません。(今年の)残りのレースも厳しい内容になるでしょうが、チームは来年に目を向けています。我々が一丸となって勝利を収めるときは必ず来ます。ただ、それを一刻も早く成し遂げる必要があります。今日のレースから何かを学び、継続的に改善することを願っています。」

ジェンソン・バトン選手

F1日本グランプリ2015

「我々のマシンと他チームのマシンに、あれほどのスピード差がある場合、どうすればいいのか分かりません。ライバルチームにオーバーテイクされる際に、我々は「引く」ことしかできないのです。スピードにそれほど大きな違いがあるため、他チームのマシンがどの場所にくるのか分からない状況です。2回目のピットストップで、エリクソン選手(ザウバー)に先を越されてしまいました。私のマシンの方が速く、タイヤの状態も良かったので、それによって私のレースが台無しになりました。最終スティントでは、私はオプションタイヤを履いていて、エリクソン選手はプライムタイヤを装着していたからです。もし私がエリクソン選手よりも前の位置でコースに復帰していれば、問題はなかったと思います。私のマシンの方が速かったですし、彼は後方のマシンを後ろにキープする形になっていました。それによって、フェルナンドは自身のレースを展開することができましたが、私は速いマシンを後方にとどめることができず、さらに順位を下げることになりました。今回は、ホンダ、および会場にいらっしゃるファンの方々の前で迎える厳しい週末となりました。皆さんの前で成功を収めたいと思っているだけに辛いものがあります。」

エリック・ブーリエ氏(マクラーレン-ホンダ レーシングディレクター)

「今の我々の全体的なパフォーマンスがマクラーレンやホンダという、2つの偉大なF1ブランドの栄光のときよりも劣っている状態で、進化を実感することは容易ではありません。また、当然のことながら、本日の11位および16位という結果に満足している者はチームに誰一人としていません。それでも、ポジティブな点はいくつかありました。両マシンが高い信頼性をもって完走したことは励みになります。今日のホームレースでは、我々の友人であるホンダのメンバーが、これまで懸命に作り上げてきたPU(パワーユニット)を積んだマシンが、ポイントを獲得するには至りませんでした。ただ、フェルナンドもジェンソンも完走しました。我々が『表彰台』および『勝利』という最終的な目的地に向かって共に歩むには、そういった足掛かりを何度もつかんで初めて辿り着けるのです。最後になりましたが、我がチームのメンバー、特に先週末のシンガポールおよびここ鈴鹿での連戦となった、非常に厳しい2週末を通して、蒸し暑い天候の中、非常に精力的に仕事をしてくれたガレージのメンバーに対して感謝の意を表します。どのメンバーも本当によくやってくれました。」

新井康久氏(ホンダ専務執行役員 F1プロジェクト総責任者)

「ホンダのホームグランプリとなる鈴鹿で、信じられないほどのファンからの大声援を力に、決勝に臨みました。2人のドライバーのすばらしいスタートにより、ポジションを上げ、入賞の可能性も感じられましたが、ここ鈴鹿はエネルギーマネージメントに関して厳しいこともあり、最終的には惜しくもポイントを逃す結果となりました。三日間を通じてファンのサポートに感謝するとともに、一日でも早くその期待に答えられるよう、残りのレース、そして来年に向けて開発を加速させたいと思います。温かいご声援本当にありがとうございました。」

F1日本グランプリ2015

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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