日本精機、ヘッドアップディスプレイ累計販売台数250万台突破
日本精機株式会社は、BMW車・GM車・マツダ車などに搭載され、現在では同社が市場トップシェアを占めるヘッドアップディスプレイ(HUD)の生産において、2015年7月で累計販売台数250万台を突破したと発表した。累計生産台数は270万台を超えている。
HUDは、ドライバーが前方視線のまま、フロントガラスに映し出された車速やナビゲーション表示などのさまざまな情報を、より早く確実に確認できるシステムであり、近年の先進運転支援システム(ADAS)などによる情報量が増大する中、安全運転をサポートするシステムとして急速に普及。
同社では、HUDを計器に次ぐ事業拡大の柱と位置づけており、1987年から開発をスタート。90年代後半より本格的に量産を開始。2005年より車載用計器で培ったCAN通信などの関連技術をベースに広画角なカラーHUDを開発、BMW・GM・マツダ向けに納入しており、また、先日発表のAudi Q7のHUDの他、中国の吉利汽車(Geely Automobile)向けの納入も開始している。
技術開発については、2015年5月20日からパシフィコ横浜で開催された自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2015」にて、2-Plane HUDを発表した。このHUDは、ひとつのHUDユニットで遠近2つの画面が表示出来るもので、手前の画面には時速などの常時必要となる車両情報を表示し、奥の画面にはナビゲーションシステムと連動した方向指示や警告などを表示するというもの。特に遠方表示は世界初の技術を用いている。
日本精機株式会社は、HUD市場において世界トップシェアを占めており、2015年3月期の実績は売上高156億円を記録、さらに2016年3月期には売上高170億円を計画している。
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