【スーパーGT 第4戦 GT500】DステーションGT-Rが逆転勝利 ~23歳佐々木がGT500初優勝~
マッチ率いるKONDOレーシングとしては5年ぶりの優勝
2015 AUTOBACS SUPER GT第4戦『FUJI GT 300km RACE』決勝レースが、8月9日、富士スピードウェイで行われた。
3万6,400人もの観衆が見守る中、GT500クラスは近藤真彦監督が率いる24号車 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)が予選6位から大逆転し、チームとして2010年以来の優勝を果たした。
ポールポジション(予選1位)の38号車 ZENT CERUMO RC F(立川祐路選手)がそのままレースをリード。一方、歌手でレース界でも実績がある近藤真彦氏が監督を務める24号車 D’station ADVAN GT-Rは、チャンピオン経験のあるベテランのミハエル・クルム選手が予選6位から序盤はポジションをしっかりキープ。そして後半をGT500クラス2年目の若手、佐々木大樹選手に託した。
レース後半はペースの落ちた38号車 ZENT CERUMO RC F(石浦宏明選手)を今年5月の第2戦富士で優勝している1号車 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ選手)が追い上げる展開に。しかし、その後方からさらにハイペースでライバルを抜き放ち、追い上げてくるマシンがあった。それは佐々木選手が操るD’station ADVAN GT-Rだ。
佐々木選手はラスト10周で3番手に浮上。2番手のMOTUL AUTECH GT-R、そしてトップのZENT CERUMO RC FとGT-R勢、RC F勢のエース格である2台を相次いでパッシング。D’station ADVAN GT-Rは、ここまでノーポイントゆえSUPER GT特有のウェイトハンディキャップのオモリをまったく積んでいないため、先行2車より有利であった。見事な追い抜きを魅せ、D’station ADVAN GT-Rをトップに導いた。
そして残り5周も佐々木選手は若手らしくペースを緩めることなく、最終的にはZENT CERUMO RC Fに4秒以上の差を付け逆転優勝を飾った。
近藤監督のKONDO RACINGとしては、2010年の開幕戦鈴鹿以来のGT500クラス優勝で、通算5勝目。23歳の佐々木選手にとっては嬉しい初優勝であり、クルム選手にとっては2004年以来の6勝目となった。
優勝コメント D’station ADVAN GT-R [GT500]
ミハエル・クルム選手
「SUPER GTは2010年から勝っていなかったので、とても嬉しいですね。また、今年はKONDO RACINGの気合もすごく、レースに勝つことに対する情熱もすごいです。勝つためには運も必要で、今回はその運を使いました。優勝することができて、心からうれしいです。歳はとった(40歳)けれど、気持ちはまだまだ若いです。次の鈴鹿1000kmはウェイトの関係で難しいと思うので、SUGOかもてぎでまた勝ちたいです」
佐々木大樹選手
「暑い状況の中、(先に走った)クルム選手がそれをこらえて、頑張ってくれました。僕に代わってからは勝つところまでいけるかどうかはわからなかったのですが、まずは3位をターゲットにして無我夢中で走りました。僕たちも含め、チームみんなの努力が実り、このような結果に結びつけることができ、本当によかったです。クルム選手が戻ってきてくれて、僕にとってはお父さんが帰ってきたような雰囲気です。すごく心強かったです」
GT500クラス リザルト
(1)#24 D’station ADVAN GT-R
(2)#38 ZENT CERUMO RC F
(3)#12 カルソニック IMPUL GT-R
(4)#1 MOTUL AUTECH GT-R
(5)#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
(6)#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
(7)#36 PETRONAS TOM’S RC F
(8)#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
(9)#39 DENSO KOBELCO SARD RC F
(10)#19 WedsSport ADVAN RC F
(11)#64 Epson NSX CONCEPT-GT
(12)#37 KeePer TOM’S RC F
(13)#6 ENEOS SUSTINA RC F
(14)#46 S Road MOLA GT-R
(-)#8 ARTA NSX CONCEPT-GT
この記事にコメントする