SUPER GT 2015年 第4戦 LEXUS RC Fが「ホーム」富士での初勝利を目指す
8月8日(土)、9日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。
前戦タイより約1ヶ月半のインターバルを経ての開催となる今大会、熱帯タイでの熱い戦いに続き、夏休み期間中の富士、鈴鹿と熱い2連戦となる。梅雨明け以降、日本は各地で猛暑日が続いており、今大会も酷暑の中で戦われることになる可能性が高い。
昨年、それまでの9月開催から移り、初めて8月開催となった夏の富士戦だったが、昨年のレースは台風接近もあり、それほど暑くはならず、決勝レースは天候急変によるセーフティカー先導でのフィニッシュという幕切れとなった。富士は春の第2戦でも戦っているため、各チームデータは持っているが、昨年からの新規定車両で、猛暑の富士を戦うのは初めてということになる。春の大会は500kmレースだったが、今大会は300km。暑さ対策やセッティングも重要になってくるだろう。
LEXUS GAZOO Racingは、LEXUS RC Fに車両が替わる前のLEXUS SC430、それ以前のトヨタ スープラでは「ホーム」富士を得意としていたが、LEXUS RC Fではこれまでの3戦未勝利。念願の「ホーム」初勝利を目指してチーム一丸となって臨む。
ロングストレートが特徴の国際コース
1966年に開設され、60年代~70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。昨年は世界耐久選手権(WEC)が24年ぶりに行われるなど、日本を代表するサーキットである。
約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。
2005年にリニューアルされたばかりということもあり、施設は新しく綺麗なので、カップルや家族連れでも安心してレースを楽しめる。
今大会は真夏の開催という事もあり、暑さ対策、日焼け対策などは充分にしておきたい。
首都圏から近く、観光地も満載
首都圏から比較的近く、アクセスは容易。自家用車であれば、東名高速道路の御殿場インターチェンジや東富士五湖道路の須走インターチェンジが近い。公共交通機関ではJR御殿場線の御殿場駅もしくは駿河小山駅から富士急行バスもしくはタクシーでのアクセスとなる。また、東名御殿場まで高速バスも利用可能。
富士山周辺、富士五湖や箱根といったメジャーな観光地が近く、温泉や富士サファリパーク、御殿場プレミアムアウトレットや富士急ハイランドなどとの観光と組み合わせたプランも楽しめる。
ただし、メジャーな観光地の多い立地故に、行き帰りの渋滞は慢性的であり、渋滞対策を十分にしておきたい。
シーズン前半戦最後の山場。暑さとハンデを克服し勝利を得るのは
500kmとして行われた春の第2戦では、伊藤大輔/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S RC F 36号車がファステストラップをマークする速さは見せ、3位表彰台を獲得した。
シーズンも前半戦最後となる4戦目を迎え、ウェイトハンデも重くなってきている。開幕戦で勝利を挙げ、3戦を終えてランキング首位に付けるアンドレア・カルダレッリ/平川亮組のKeePer TOM'S RC F 37号車は60kgものハンデで燃料リストリクター適用となり、特にストレートスピードが重要な富士では厳しい戦いが予想される。前戦タイで2位フィニッシュを果たした大嶋和也/国本雄資組 ENEOS SUSTINA RC F 6号車は38kg、DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が32kg、36号車も28kgとそれぞれハンデを負ってのレースとなる。
そんな中、開幕戦で3位表彰台を獲得するも、第2戦は接触、第3戦はトラブルでノーポイントに終わった立川祐路/石浦宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車が注目だ。こちらも22kgのハンデは持つものの、前戦タイでもトラブルに見舞われるまで首位を争うなど速さを見せた。
今回からレクサス勢各車にはパワーアップされた第2ローテーションのエンジンが投入されることとなっており、「ホーム」富士でのさらなる活躍に期待がかかる。
GT300クラスでは、嵯峨宏紀/中山雄一組のTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が、開幕戦で優勝、第2戦富士でもポールポジションから上位を争い、バトルの中でファイナルラップに痛恨のスピンを喫したものの4位と速さを見せており、2013年にプリウスとして初優勝を飾った富士で速さを見せてくれるはずだ。
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