【GAZOO Racing 86/BRZレース】第5戦オートポリスラウンドレポート
強い日差しが照りつけるオートポリスで井口選手が惜しくもポイントゲットならず
シリーズ後半戦の幕開けとなるGAZOO Racing 86/BRZ Race第5戦は、九州のオートポリスで8月1日~2日、開催された。梅雨明けの九州とはいえ、阿蘇の山々に囲まれたオートポリスは、天候の変化が起こりやすいサーキットだが、今回のレースウィークは雲を探すのが難しいほどの快晴。太陽の強い日差しが降り注いでいた。
高低差のある地形を生かしたコースレイアウトはアップダウンが多く、また高速コーナーから連続したタイトコーナーまで、さまざまなコーナーが存在する、ドライバーズサーキット。ドライバーのテクニックの差が出やすい、チャレンジングなコースとなる。
今回エントリーしたのは、プロフェッショナルシリーズが31台、クラブマンシリーズが13台の計44台。そのうちスバル BRZは、プロフェッショナルシリーズが7台、クラブマンシリーズが1台の、合計8台がエントリー。
クラブマンシリーズ唯一のスバル BRZは、#320篠田義仁選手。86/BRZ Raceは第2戦岡山国際サーキットに続いて、2戦目のエントリーとなる。しかし岡山とオートポリスを走り込んでいる篠田選手にとっては、今回はホームサーキットでのレース。コースを知り尽くした地元ドライバーとしての優位性がある。
予選は5位。シリーズチャンピオンを争う3人のドライバーには届かないものの、そのタイム差はわずか。今シーズンから参戦を始めたとは思えないほど、安定感のある走りを展開。予選終了後には「レース後半になってコンディションが変化したり、そういうところで地元ドライバーが有利だと思いますね」と、コメント。
決勝レースは、予選順位通りに5位で走行。ポジションアップを狙い、前を走るマシンに付いてレースが進むも、篠田にジャンプスタート(フライング)の判定が。 ペナルティを受けたものの、結果として失格となった。篠田は今後、第7戦富士と第8戦鈴鹿に出場予定。
プロフェッショナルシリーズには、CG ROBOTチームから#87久保凛太郎選手と#89井口卓人選手、KOTA-Racingから#61佐々木孝太選手と#339山下亮生選手、#611服部晃輔選手の3名がエントリー。そして地元九州のプライベーターで、#42田中雅裕選手と#131小笠正範選手もエントリー。
予選では井口選手が11位を獲得。チームメイトの久保選手はタイムアタックで遅いマシンにひっかかりタイムロス、不本意な13位となった。佐々木孝太選手は21位、山下選手は25位、田中選手が27位、小笠選手が28位、そして服部晃輔選手が29位。予選一発の速さが出せないという佐々木孝太選手は、レースペースの良さを生かして、上位進出を狙う。
決勝レースもまた快晴の中でスタート。上手くスタートを決めた久保選手が10位に上がり、井口選手はそれに続く11位となり、レースが進む。そしてファイナルラップ、久保選手はラストアタックを仕掛けたものの、接触してペースダウン。井口選手に抜かれて12位でチェッカーを受けた。井口選手はスバル BRZ勢トップの11位で、あと一歩ポイント圏内に入ることが出来ず。 佐々木孝太選手は予想通り、着実に順位を上げ、16位でフィニッシュ。また服部晃輔選手も5つポジションを上げて24位。また山下選手はリタイヤ。地元の2人のプライベーター、田中選手は27位、小笠選手は28位となった。 次戦第6戦は北海道の十勝スピードウェイで、8月23日に開催される。
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