GE Honda、「ホンダジェット」搭載エンジンの欧州での型式認定取得は年内を予定
ホンダとゼネラル・エレクトリック社(GE)による折半出資子会社であるGE Hondaは、欧州での事業開始に先立ち、量産型ターボファンエンジン「HF120」の欧州における型式認定取得に向け、欧州航空安全局(European Aviation Safety Agency、以下EASA)が定める必要書類をEASAに提出した。型式認定取得は2015年第4四半期を計画しているとのこと。
また、GE Hondaの認定サービス拠点として、タグアビエーション社(英国)、ラインランドエアサービス社(ドイツ)のほか、新たに英国バーミンガムを拠点とするマーシャルアビエーションサービス社を加え、欧州地域でも業界トップレベルのサービスを提供できる体制の構築を進めている。
GE Hondaは、既に発表している「エンジンメンテナンスケア」(EMC)プログラムを、欧州を含むGE Hondaの認定サービス拠点を通して販売・提供するほか、インターネット上に“お客様サポート専用サイト「mygehonda.com」”を新たに開設し、カスタマーサービス体制の強化を図る。
HF120の生産を担当するホンダ エアロ インク(Honda Aero, Inc. )のバーリントン工場(米国ノースカロライナ州)は、今年3月に米国連邦航空局(Federal Aviation Administration、以下FAA)から製造認定を取得した。2015年における「HF120」の生産数は、100基を計画している。
HF120について
2013年12月13日に米国連邦航空局(FAA)より連邦航空規則のPart 33が定める型式認定を取得。クラストップの低燃費と耐久性、世界最高レベルの環境性を兼ね備え、新たなスタンダードとなるべく開発された定格推力2,095ポンドのエンジンで、以下の技術的特長を備えている。
・先進空力設計技術を盛り込んだ一体型ファンローターと、カーボンコンポジット製の軽量ガイドベーン
・世界最高レベルの効率・圧力比と、操作性を両立する耐熱チタン製の遠心圧縮機ローター
・コンパクトで低エミッションの燃焼器とシンプルな単段エアブラスト式燃料噴射ノズル
・最先端耐熱材料を使用した高圧・低圧タービンと空力性能を向上させるカウンターローテーティング2軸システム
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