ホンダ6月に社長交代!新社長に八郷氏が就任
新型NSXやS660、ホンダジェットが発表され、F1再参戦するなかで退任する伊東孝紳社長
ホンダは2月23日、取締役会において常務執行役員の八郷隆弘氏を2015年4月に専務執行役員とすることを決定し、さらに、6月に代表取締役社長 社長執行役員とし、また代表取締役社長 社長執行役員の伊東孝紳氏を取締役相談役とする人事を内定したと発表した。内定人事は、6月開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて正式に決定する予定。
八郷隆弘氏
社長に就任予定の八郷氏は、1982年にホンダに入社、その後車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事してきた。1999年に発売した初代US「オデッセイ」の開発責任者代行を経て、2001年に発売した2代目「CR-V」では開発責任者を務めた。
2004年4月から2006年3月まで、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッドに上級副社長として駐在し、現地での開発を推進した。2006年4月に、本田技研研究所の執行役員に、2007年4月に常務執行役員に就任、2008年3月に退任し、4月に本田技研工業の購買本部で四輪購買二部長を務め、6月に本田技研工業の執行役員に就任した。2011年4月に鈴鹿製作所長に就任、2012年4月にホンダモーターヨーロッパ・リミテッドの取締役副社長に就任、2012年9月にホンダアールアンドディヨーロッパ(ユー・ケー)リミテッド取締役社長に就任した。2013年4月に中国生産統括責任者として、本田技研工業(中国)投資有限公司の副総経理に就任、11月に本田技研科技(中国)有限公司の副総経理に就任、2014年4月に本田技研工業の常務執行役員に就任し、現在に至っている。
伊東孝紳氏
伊東氏は、1978年ホンダに入社、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事。1990年に発売した「NSX」では、量産車世界初のオールアルミ・モノコックボディの開発を担当。2000年6月に本田技研工業取締役に就任。その後本田技研研究所社長、鈴鹿製作所長を歴任、2009年6月に本田技研工業社長に就任した。
約6年の任期の間には、メキシコ、ブラジル、タイ、インドネシア、インド、中国の四輪車工場、ベトナム、インド、中国の二輪車工場の設立などを決定し、グローバルでの生産体制を構築した。
また、軽自動車Nシリーズの開発、アースドリームステクノロジーに代表されるパワートレインの開発や各地域の開発体制の整備などを通じて、ホンダの事業基盤を強化した。2015年度には、伊東氏が主導してきたCO2排出ゼロを目指して開発している燃料電池車の発売や、走る喜び、操る楽しさを追求した「S660」、「Civic Type R」、「NSX」の投入、モータースポーツ最高峰であるF1に参戦、航空機HondaJetやジェットエンジンの事業化が実現する予定だ。
この記事にコメントする