スーパーGT 第5戦、ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GTが初優勝!

No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)/スーパーGT 2014 500クラス 第5戦FUJI
表彰式/スーパーGT 2014 500クラス 第5戦FUJI

AUTOBACS SUPER GT 第5戦『FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが、8月10日、静岡県・富士スピードウェイ(1周4.563km×66周)で行われた。

折からの台風11号の影響で時折強い雨が降る中、No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が優勝。今季から登場したHonda NSXのコンセプトモデルにとって、初の勝利となった。

GT300クラスでは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)がポール・トゥ・ウインを果たした。

GT500クラス 台風11号による強風と雨で、2度セーフティカーが導入

決勝レース/スーパーGT 2014 500クラス 第5戦FUJI
No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ組)/スーパーGT 2014 500クラス 第5戦FUJI決勝レース/スーパーGT 2014 500クラス 第5戦FUJI

午後3時に決勝レースはスタートした。この時点で雨は小康状態。セーフティーカーに先導されて、3周目からレースがスタート。ペースの上がらないポールポジション(予選1位)のNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(金石年弘)を予選2位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)、No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)が相次いでパス。特にペースの良いウイダー モデューロは、MOTUL AUTECH GT-Rも抜いてトップに立つ。

ウイダー モデューロは、徐々に後続を引き離すが、9周目に台風11号の影響による強い雨と風でレース続行が危険と判断され、セーフティーカーがコースに入る。約30分後に雨が小康状態になったことで、レースは再開。ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GTの山本は、レース中断前と変わらない勢いでトップを独走。後半を託されたフレデリック・マコヴィッキィも、荒れるレースを安定して走行。ラスト8周にまた雨風が強くなり、再度のセーフティーカーが入り、隊列を組んだまま66周のゴールへ。ノートラブルで走り切ったウイダーモデューロNSX CONCEPT-GTが歓喜の今季初優勝を飾った。

Honda NSX CONCEPT-GTは、近く発売が予定される新型NSXのコンセプトモデルで、ミッドシップレイアウトにハイブリッドシステムを積むSUPER GTでも異色のマシンだ。今季、デビューをしたがシーズン序盤は苦戦が続き、日産GT-RやレクサスRC Fの後塵を拝していた。だが、この第5戦ではNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)がポールポジションを獲得。ウイダー モデューロが待望のSUPER GT初優勝を果した。Honda勢としては、ここからシーズン後半での巻き返しを狙うことになる。山本とマコヴィッキィはGT500通算2勝目。

GT300クラスはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTがポール・トゥ・ウイン

No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)/スーパーGT 2014 300クラス 第5戦FUJI
表彰式/スーパーGT 2014 300クラス 第5戦FUJI

GT300クラスは、クラスポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)が、驚異的な速さで序盤から独走状態を築く。後半担当の井口卓人も安定した走りでマージンを守り切り、ゴールする。スバルBRZの今季初優勝を、トップを譲ることのないパーフェクトなポール・トゥ・ウインで決めて見せた。(観客:2万6,500人)

GT500クラス優勝 ドライバーコメント【No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT】

▽山本尚貴

「Hondaさんもミシュランさんも素晴らしい仕事で良いクルマに仕上げてくれて、土曜日のフリー走行から調子が良かったです。予選ではアタックのタイミングなどもあって6番手でしたが、雨にも自信があったから、今日の決勝は楽しく走ることができました。ました。フレッド(マコヴィッキィ)がミスしないドライバーだと信頼はしていましたが、このコンディションではアクシデントに巻き込まれる可能性もあったので、最後は少しドキドキしました。でも優勝できて、素直に嬉しいです」

▽フレデリック・マコヴィッキィ

「(山本)ナオキさんとHonda、ミシュラン、そして童夢チーム、皆さんに感謝したいです。前半、ナオキさんが大きなギャップを築いてくれました。エンジニアからは『最後にまた雨が降ってくるかもしれないから、ギャップを保ちながらも攻めすぎないように』とアドバイスをもらって走り始めました。NSXとミシュランのパッケージは、ドライでもウェットでも、どんなコンディションでも十分なパフォーマンスを見せてくれました。復帰2戦目で優勝できて、気分は最高です」

GT300クラス優勝 ドライバーコメント【No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT】

▽佐々木孝太

「スタート直後のコンディションは僕らに合っていました。でも『きっとセーフティカーが出てマージンがなくなってしまうんだろうな』と思いながら、『ならば速さを見せつけたら(後続のライバルも)諦めてくれてくれるんじゃないか』とも考えながら(交代時期を遅らせて)マージンを築いて井口(卓人)に繋ぐことができました。スバルにとって苦手とされていた富士で初優勝できて嬉しい。雨の中、最後まで応援を続けてくれたスバルファンにも感謝しています」

▽井口卓人

「苦手の富士で優勝できて嬉しいです。(佐々木)孝太さんが大きなマージンを築いてくれて、レインタイヤのパフォーマンスにも自信があったので、納得できるスティントになりました。“勝たなきゃいけない”というプレッシャーもありましたが、トップでチェッカーを受けることができ、ようやく(プレッシャーから)解放された気分です。次回の鈴鹿は、去年、初ドライブで優勝することができたサーキットなので、少し重くなりますが、ぜひ優勝して2連勝したいです」

GT500リザルト

1位 No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本 尚貴/F.マコヴィッキィ)

2位 No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生/ロニー・クインタレッリ)

3位No.32 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋 大祐/ベルトラン・バゲット)

4位 No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越 広大/金石 年弘)

5位 No.36 PETRONAS TOM'S RC F(中嶋 一貴/ジェームス・ロシター)

6位 No.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田 真孝)

7位 No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮 卓史/武藤 英紀)

8位 No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田 裕信/J.P.デ・オリベイラ)

9位 No.37 KeePer TOM'S RC F(伊藤 大輔/アンドレア・カルダレッリ)

10位 No.8 ARTA NSX CONCEPT-GT(V.リウッツィ/松浦 孝亮)

11位 No.19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪 寿一/関口 雄飛)

12位 No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(石浦 宏明/オリバー・ジャービス)

13位 No.6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋 和也/国本 雄資)

14位 No.1 ZENT CERUMO RC F(立川 祐路/平手 晃平)

15位 No.24 D'station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木 大樹)

GT300リザルト

1位 No. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木 孝太/井口 卓人)

2位 No. 11 GAINER DIXCEL SLS(平中 克幸/ビヨン・ビルドハイム)

3位 No. 86 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3(細川 慎弥/山西 康司)

4位 No. 4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口 信輝/片岡 龍也)

5位 No. 60 TWS LM corsa BMW Z4(飯田 章/吉本 大樹)

6位 No. 31 OGT Panasonic PRIUS(新田 守男/嵯峨 宏紀)

7位 No. 7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治)

8位 No. 65 LEON SLS(黒澤 治樹/黒澤 翼)

9位 No. 33 PUMA KRH PORSCHE(都筑 晶裕/峰尾 恭輔)

10位 No. 3 B-MAX NDDP GT-R(星野 一樹/ルーカス・オルドネス)

11位 No. 22 グリーンテック SLS AMG GT3(和田 久/城内 政樹)

12位 No. 2 シンティアム・アップル・MP4-12C(高橋 一穂/加藤 寛規)

13位 No. 30 IWASAKI apr GT-R(岩崎 祐貴/影山 正美)

14位 No. 10 GAINER Rn-SPORTS SLS(植田 正幸/山内 英輝)

15位 No. 9 国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR(白坂 卓也/アンドレ・クート)

16位 No.50 WAKO'S Exe Aston Martin(加納 政樹/安岡 秀徒)

17位 No.67 STP タイサン GAIA POWER GT-R(横溝 直輝/密山 祥吾)

18位 No.0 MUGEN CR-Z GT(中山 友貴/野尻 智紀)

19位 No.5 マッハ車検 with トランスフォーマー30th(玉中 哲二/山下 潤一郎)

20位 No.48 Snap-on DIJON Racing GT-R(高森 博士/田中 勝輝)

21位 No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸 学/青木 孝行)

22位 No.55 ARTA CR-Z GT(高木 真一/小林 崇志)

23位 No.21 Audi R8 LMS ultra(リチャード・ライアン/藤井 誠暢)

24位 No.360 OKINAWA IMP・RUN UP GT-R(田中 篤/吉田 広樹)

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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