ポルシェ、「新型 カイエン」の予約受注を開始
ポルシェ ジャパンは、シャープさを増したデザイン、効率性の向上、そして充実した標準装備を誇る「新型 カイエン」の予約受注を7月29日(火)より開始する。価格はカイエンSは1128万円(消費税込)、カイエンS E-ハイブリッドは1155万円(消費税込)、カイエンターボは1720万円(消費税込)。
カイエンはデビュー以来、スポーツユーティリティビークル(SUV)のスポーツカーとして高い人気を誇っている。「新型 カイエン」は充実した高級装備を備えた5シーターで、乗員全員がくつろげる快適性とドライビングプレジャーを併せ持っている。パフォーマンスの向上はもちろん、デザインにおいてもポルシェならではのDNAを受け継いでいる。
ワールドプレミアを間近に控えた「新型 カイエン」のモデルレンジは、カイエンS、カイエンターボ、そしてプレミアムSUVセグメント初のプラグインハイブリッドであるカイエンS E-ハイブリッドの3モデルで構成されている。
パナメーラS E-ハイブリッド、918スパイダーと合わせて、ポルシェは3モデルのプラグインハイブリッドカーを提供している。カイエンのエンジンはいずれも、先代に比べ性能の向上が図られたうえ、燃費も向上。また、カイエンSにはポルシェが新たに開発した3,6リッターV6ツインターボエンジンが搭載される。
カイエンはポルシェの成功の歴史にあって特別な地位を占めるモデルである。初代の登場は2002年。SUVセグメント初のスポーツカーとしてのアイデアを具現化したカイエンは、市場導入と同時にそのクラスでベンチマークを確立。販売台数は予想を大きく上回った。初代(2002~2010年)の生産は27万6,000台を超え、2010年にバトンを受け継いだ2代目の生産は既に30万3,000台を超えている。カイエンはポルシェの成長と収益に寄与しただけでなく、将来のスポーツカーを開発するための投資に必要な経済基盤をも確かなものとした。
シャープさを増したエクステリアデザイン
ポルシェのデザイナーは、精緻なラインと効果的に配置したライトエッジにより、ニューカイエンを一段とシャープに仕上げた。フロントエンドとフロントフェンダー、エンジンフードはデザインが一新され、エアブレードのデザインも新しくなった。車両のフロント左右にあるインタークーラーに冷却空気を効率的に送るエアフィンは、視覚的にインパクトを与え大きなアクセントとなっている。トップモデルのカイエンターボでは、標準装備のポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDLS)付きLEDメインヘッドライトが走行性能の高さをうかがわせる。
新型カイエンはリアのデザインも全体的に見直された。テールライトは立体的な構成となり、ナンバープレート部、ハンドルバーおよびライトはリアテールゲートにこれまで以上にエレガントに融合されている。テールの水平ラインにも新しい要素が加えられ、その結果以前にも増して、路面にどっしり構えたように見える。新しいデザインのエグゾーストエンドパイプはリア下部に統合された。なお、自動開閉式リアテールゲートは標準装備となる。
効率性の向上
ドライブトレインは全体にわたり数多くの最適化が施されている。新型カイエンはコースティング機能やオートスタート/ストッププラス機能、サーマルマネージメントの最適化などにより、全モデルとも大幅な燃費向上を実現。またアクティブエアフラップが初めて採用された。これはセンターエアインテークの後方にあり、エンジンマネージメントにより制御される。フラップは走行状況と要求される冷却に応じて開閉し、ラジエターに供給される空気量を調節する。フラップが閉まると空力特性が改善し、空気抵抗が小さくなり、燃費が向上する。
カイエンS E-ハイブリッドは、プレミアムSUVセグメント初のプラグインハイブリッド車である。カイエンシリーズのこれまでのハイブリッド車「カイエンSハイブリッド」と比べると、大幅な進歩を遂げている。
まず、リチウムイオンバッテリーの容量が10.8 kWhに向上。走行スタイルと地形にもよるが、電気モーターだけで18~36 kmを走るのに十分なレベルだ。駆動用モーターのパワーもカイエンSハイブリッドの47 PS(34 kW)から2倍強の95 PS(70 kW)にアップしている。複合燃費は3.4 L/100 km(CO2 排出量79 g/km)。3リッターV6スーパーチャージャーエンジン(333 PS/245 kW)とモーター(95 PS/70 kW)を合わせると、総出力は416 PS(306 kW)/ 5,500 rpm、総トルクは590 Nm(1,250~4,000 rpm)に達し、スポーツカーの名に恥じない走行性能が得られる。0-100 km/h加速は5.9秒、最高速度は243 km/hに達し、EVモードでの最高速度は125 km/h。駆動用バッテリーは交流電源から、または走行中に充電することができる。
ポルシェが今回、新たに開発したカイエンSの3.6リッターV6ツインターボエンジンは、排気量とシリンダー数を減らすダウンサイジングがエンジンの性能を犠牲にするものでない。
このエンジンのNEDC(新ヨーロッパ走行サイクル)燃費は9.5~9.8 L/100 km(CO2 排出量223~229 g/km)と、従来のV8エンジンに比べ1リッター低減されている。さらに最高出力は420 PS(309 kW)/ 6,000 rpmと、20 PS(15 kW)向上。最大トルクも50 Nm増え、550 Nm(1,350~4,500 rpm)となっている。以前に比べ出力は83 PS(61 kW)/Lから実に40%アップし、117 PS (86 kW)/Lとなっている。8速ティプトロニックSを標準で搭載したカイエンSの0-100 km/h加速はわずか5.5秒(オプションのスポーツクロノパッケージを装着すると5.4秒)で、現行のカイエンSに比べ0.4秒短縮され、最高速度は259 km/hに達する(1 km/h向上)。
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