ホンダ アコードハイブリッド『フィーリングは不自然だが個性的なクルマ』【ピックアップ!カーソムリエレポート】

【カーソムリエレポートって何?】

カーソムリエ検定に合格した『カーソムリエ』が、話題のクルマを実際に試乗して書いたレポート。それがカーソムリエレポートです。

本日はホンダ アコードハイブリッドのレポートをピックアップしてお届けいたします!

▼『フィーリングは不自然だが個性的なクルマ』(カーソムリエ 辛口系男子さん)

▼『自動車税も経済的』(カーソムリエ SUMIKAZUさん)

★★ホンダ アコードハイブリッドの他の試乗レポートはコチラ★★

 

ホンダ アコードハイブリッド

新たに開発されたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド)i-MMD」を搭載し、大柄なボディを持つ上級セダンでありながら、30.0km/L(JC08モード)というクラストップレベルの燃費性能を実現。SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド)i-MMD」は、走行用モーターと発電用モーターの2つのモーターを内蔵した電気CVTに加え、回生した電力を効率よく蓄えられるリチウムイオンバッテリーが組み合わせられている。

『フィーリングは不自然だが個性的なクルマ』(カーソムリエ 辛口系男子さん)

ホンダ アコードハイブリッド
ホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッド

総合評価:3.5/5.0

外観デザイン:2.8/5.0

インテリア:3.7/5.0

走りやすさ:3.0/5.0

-オススメポイント-

★試乗したグレード アコード ハイブリッド EX

【動力性能】

発進はハイブリッドらしく、トルクフルで軽快な出足。 それでいて唐突な飛び出し感もなく、これは好印象。 ある程度スピードがのってからの加速や、急な上り坂においても、 パンチ力と呼べるほどの力感はないものの充分な加速力がある。 アクセルワークに対するレスポンスも悪くない。 あと、感心したのはブレーキの感触。 よくありがちなハイブリッド特有の不自然な感じがなく、 これはよく洗練されているなぁといった印象だ。

【乗り心地】

走り始めての第一印象は、非常にソフト、といった印象。 路面の凸凹が激しいところを走らせても、ショックのカドや コツコツするような感じは一切しなかった。 衝撃をまろやかに吸収している感じ。 最近のセダンはどれもスポーティー路線に走っていて、 どのメーカーのセダンに乗っても乗り心地が締まった感じの クルマが多い気がするのだが、そんな中にあって今回のアコードは 非常に個性的な乗り味を持っていると思う。

【居住性】

前席は適度な包まれ感とゆったり感が両立されており、 ちょっとした高級車っぽい雰囲気で快適な空間。 後席もヒザ周りのスペース、頭上のスペースともに充分な余裕があり、 シートのサイズもゆったりしていて、くつろげる空間になっている。

【静粛性】

基本的には普通に走らせている分には静か。 ロードノイズもよく抑えられている。

【内装質感】

高級感と呼べるほどではないかもしれないが、 歴代のアコードと比べると格段に質感の高い内装に仕上がっている。 木目調パネルも、コテコテの木目調という感じではなく、 暗めの色合いで落ち着いた雰囲気があり、個人的には好みだ。

【装備】

ヘッドライトは標準でLED。 前席は運転席、助手席ともにパワーシート。 エアコンも少し上等というか、日射方向や強さを判断して、 運転席側と助手席側の設定温度や風量を自動で独立制御するという、 GPS制御偏日射コントロール式のフルオートエアコンを装備している。 また、「アクティブサウンドコントロール(ノイズキャンセリング機能)」 が装備されていることからも、コンフォートなクルマを目指したと 思われる装備内容となっている。 そして、最近の定番ではあるが、衝突軽減ブレーキも標準装備。 さらには、車線に沿って走れるようにハンドル操作をアシスト してくれるという、車線維持支援システムまでもが標準装備となる。

【カーステ音質】

標準で6スピーカーのオーディオが装備されているので、 その音質チェックをしてみた。 正直、このクルマに試乗して一番驚いたのが、 この標準オーディオの音質かもしれないというぐらい、 意外なくらいの高音質だった。 近年のカーオーディオの音作りの流行りからすると、 少し時代遅れ感のある音かもしれないが、 古典的なサラウンド感みたいな感じもありつつ、 変な音場演出がされてなくて、素直に各スピーカーから しっかりした音が出てくる感じが好印象だった。

-乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?-

違った。

理由:ハイブリッドということで、ある程度の不自然さがあるだろうとは 覚悟していたが、想像以上に不自然なドライブフィーリングだった。 また、「アコード」と言えば、本来はもう少しスポーティーな 雰囲気のあるクルマだったと思うのだが、今回どちらかというと コンフォート面を意識したクルマだと感じた。

-不満点-

【動力性能】

レスポンスや加速性能にはさほど不満はないのだが、 加速させようとしたときのエンジンの回転数が ムダに高回転まで回ってる感じがする。 つまり、エンジンが徐々に加勢するという感じではなく、 加速させようとアクセルを踏むといきなり結構な回転数で エンジンが回り始めるという感じ。 そのため、そのエンジン音からイメージする加速感と 実際に得られる加速感との間にギャップがあり、 何となく「昔のCVT」といった印象で、 どうにもフィーリングが不自然だ。

【乗り心地】

ふんわりとマイルドに衝撃を吸収してくれる半面、 凸凹が長く続くような悪路では、上下方向の揺れの収まりが悪い。 マイルドな感触との両立は難しいのかもしれないが、 もう少し揺れを早く収束させるようなセッティングが望まれる。

【居住性】

欲を言えばだが、ドライビングポジションを合わせる際、 ステアリングがもう少し手前まで伸びてくれればなぁと思った。 あと、シートがすごく柔らかいのだが、個人的な好みとしては もう少し固めのほうがいいかなぁと感じた。

【静粛性】

エンジン音そのものは、よほど回さない限りは それほどウルサイわけではないのだが、 動力性能の項目でも触れた通り、アクセルの踏み込みに対して 想像以上にエンジンが高回転まで回る感じがある。 そのため、イメージとリンクしない音が聞こえてくるので、 結果としてエンジン音は気になるし、基本的な静粛性が高い分、 それが余計に耳につく感じ。

【内装質感】

インパネのエアコン操作系の部分が、 シルバー色を使いすぎている感じがし、 せっかく暗めの木目調パネルで演出している シックな雰囲気の中においては、不自然に浮いた感じに見える。 もう少し周囲との調和を重視した色使いで質感を出してほしかった。

【装備】

この価格帯のハイブリッド車としては、大きな不満はない。

【カーステ音質】

特に不満はない。

-運転後の感想-

アクセルの踏み込みに対するエンジン回転数の上昇フィールは要改善と言える不自然さだが、おとなしく走らせている時の快適性はなかなかのもので、乗り味も個性的だ。装備面にも大きな不満はなく、私が結構重視しているオーディオの音質も良いので、個人的には結構商品力のあるクルマではないかと感じている。基本的な静粛性は高いので、あまり急加速させず、なるべくエンジンの不自然な回転上昇を感じないレベルでおとなしく走らせれば、結構快適に乗れると思う。なので、街乗り多用でおとなしく走るユーザーであれば、それなりに満足の得られるクルマではないだろうか。

ホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッド

『自動車税も経済的』(カーソムリエ SUMIKAZUさん)

ホンダ アコードハイブリッド
ホンダ アコードハイブリッドホンダ アコードハイブリッド

総合評価:3.4/5.0

外観デザイン:3.0/5.0

インテリア:3.5/5.0

走りやすさ:3.0/5.0

-オススメポイント-

2リッターである。自動車税と言うランニングコストも考慮出来ているクルマである。またアクセルワークに対して従来の多段オートマチックセダンと同等の右足からのドライバーの意思を表現し運転することができ、エコーなのだから気をつけないと、という運転に対して明後日の思考を抱かず、ストレスフリーなドライブが楽しめる。ドライバーの意思で賢く燃焼効率が上下する素直な作りである。全長4800クラスでわあるが、前輪駆動にもかかわらず、その体躯を感じさせないドライビングポジションを作り出している。後部座席の開口部も広く、北米アコード単体で見れば、十二分なアッパーミドルサイズセダンである。

乗る前と乗った後、クルマのイメージは同じでしたか?-

違った。

理由:右足に素直に反応し、車速とドライバーの意思が一致する。AT限定ドライバーにもクルマの本質を示せる

-不満点-

バッテリーの積載のためトランクスルーができない。アクセルペダルが吊り下げ式、パーキングブレーキもフット式で電子制御の塊なのにドライバーにはアナログを要求する。2グレードのトップグレードにしかクルーズコントロールが搭載されない。仕様変更は必須

-運転後の感想-

体躯に関しては運転中は大きさを感じないが、実寸は実寸。またアコードの名前で誤魔化しているが国内ではインスパイアセイバーであり、先のアコードからすれば見劣りする点が多々あるしれはインテリアの材質や見せ方は良いが、質は低く。オルガン式アクセルペダルや後部座席の足元の作りアクセルは実のアコードが勝っている。欧州アキュラのアコードでこのシステムが搭載されれば絶賛であった。先の全幅1800弱とFFのたかが2400の5段オートマチックで350万強であったことが帳消しになる

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