トヨタ、ダイトウテクノグリーンと緑地の水やりを自動で制御する「スマートグリーン潅水システム」を新開発
トヨタと、緑化資材の企画開発/製造/販売を手がけるダイトウテクノグリーン株式会社は、都市緑化における緑地の潅水を自動制御する「スマートグリーン潅水システム(Smart Green Irrigation system、以下SGI)」を共同開発した。トヨタの子会社であるトヨタルーフガーデン株式会社(以下、トヨタルーフガーデン)を通じて、7月9日(火)より発売開始した。
SGIは、年間を通じて潅水のタイミングや水量を設定できる他、専用センサーを組み合わせることで、警報機能や節水機能を可能にした自動潅水制御システム。
このシステムの操作部である「SGIコントローラ」は、ダイヤルで画面を切替えて潅水や水量を設定、入力項目も少なくするなど、使いやすい設計としている。
また、専用センサーで潅水不良を感知した際は、ランプやメールで管理者に連絡。さらに、土壌水分量をセンサーで検知し“必要な時に必要なだけ”潅水することで、潅水タイミングと水量のみを制御する従来のコントローラに比べ、1年間に約68%の節水が可能。
こういった機能を活かし、将来的には、農業分野への活用も視野に入れている。
日本国内では、都市ヒートアイランド現象の緩和や低炭素社会の推進を目指して、2002年頃から都市における屋上や壁面の緑化が普及し、これまでの累計施工面積は、屋上緑化約330万m2、壁面緑化約48万m2となっている。一方、都市緑化の普及が進む中で、近年、維持管理の難しさから植物の枯死が問題となっており、その原因の多くが、潅水不良であることが判明。そこでトヨタは、2002年より都市部における緑化事業に取り組んできたノウハウと顧客ニーズを反映し、ダイトウと共同でSGIの開発に至った。
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