ポルシェ、量産車専用プラグインハイブリッド技術の開発に意欲
ポルシェAGの研究開発部門の責任者であり、取締役会のメンバーでもあるヴォルフガング・ハッツ氏は、本年度のウィーン自動車シンポジウムにてスピーチを行い、パフォーマンスの最大化と燃料消費量の最小化を同時に実現させ、効率性に優れた駆動システムを未来に向けて開発していくことの重要性を強調した。
918スパイダーの開発を進めているポルシェは、当該技術の分野において、すでに先駆者的立場を担っているといえる。このマシンは、エンジンと電気モーターのメリットが最大限に引き出されており、ドライビングプレジャー、効率性、パフォーマンスというものに対して新たな定義を与える1台である。
ポルシェはエンジンと電気モーターのシナジー効果を利用することで、より効率性に優れ、より高いパフォーマンスを発揮できるソリューションを開発中である。ハイブリッドモデルに搭載される電気系システムの高性能化と、従来からあるエンジンの最適化が、今後の駆動システム開発にとって極めて重要であるとしている。
以下はハッツ氏のコメント。
「ポルシェは量産車に採用するプラグインハイブリッド技術の開発に力を注いでいます。すでにポルシェは、パナメーラとカイエンの2モデルについてハイブリッドモデルを販売しており、素晴らしい実績をあげています。カイエンSハイブリッドの2011年度における販売台数は、全競合モデルの総販売台数を2倍してもその数に届かないほどです。ポルシェでは、今後開発していくスポーツカーにとっても、エンジンは駆動システムとして重要な役割を担い続けていくだろうと考えていますが、その根底にはこうした理由があるのです」
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